どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)
2022年1月から配信が始まり、毎月様々なイベントや新カードが追加されている『遊戯王マスターデュエル』ですが、今もなお新しいデッキを組んで遊んでいる方は多いのではないかと思います。
私もつい先月に行われたイベント『フュージョンエクシーズフェス』で組んでみた『スプリガンズ』が面白くて、最近はいろいろな構築を考えている今日この頃です。
『デュエリストカップ』で猛威を振るう?クシャトリラ
そんな『遊戯王マスターデュエル』は2023年10月17日より3回目となる『デュエリストカップ』が開催されていますが、このイベントはフェスというより公式大会のようなもので、レギュレーションも通常のランクマッチと変わりありません。
2nd STAGEに進出するには1st STAGEでデュエリストレベルを20まで上げる必要があり、負けが重なるとレベルが下がってしまうこともあるので、しっかり作り込まれた強力なデッキを相手に勝ち続ける必要があります。
直近の改定によって【ティアラメンツ】や【スプライト】などは大幅な規制を受け、全盛期に比べると大きくパワーを落としたものの、一方で新たに追加されたテーマ【クシャトリラ】と【ピュアリィ】が猛威を振るっており、デュエリストカップにおいても中心となってきそうです。
もちろん対抗するために同じテーマを自分も使う…というのも手ではありますが、新しいデッキを組むにもそれだけカードが必要になるので、今回はデュエリストカップで活躍しそうな汎用カードをいくつか紹介してみようと思います!
分かりやすい全体除去が強力な『サンダー・ボルト』
まず最初に紹介するのは、1999年発売の『STARTER BOX』で初登場してから未だに根強い人気を誇る魔法カード『サンダー・ボルト』で、その効果はご存じの通り『相手フィールドのモンスターをすべて破壊する』シンプルかつ強力なものです。
もはや説明不要…ではありますが、近年は魔法を無効化できたり、そもそも破壊に耐性を持ったモンスターが増えていたのもあって昔より採用率も下がり、直近で制限カードから準制限カードに緩和されています。
数ヶ月前は墓地に送られることでより強い展開ができる【ティアラメンツ】や、『スプライト・キャロット』によって安定して魔法を無効化できる【スプライト】が多く、『サンダー・ボルト』はそこまで重視されていませんでした。
しかし現在主流となった【クシャトリラ】は強力な除外効果を内蔵している代わりに、『クシャトリラ・シャングリラ』以外は破壊耐性を持っていないので、『サンダー・ボルト』や『ブラック・ホール』のような全体除去が有効な場面は少なくありません。
【クシャトリラ】としても『無限起動ゴライアス』を除外して『クシャトリラ・アライズハート』の素材に取り込み、破壊耐性を付与して対策する…なんてギミックが開発されていますが、1枚ですべてをひっくり返せる可能性を秘めているのは魅力的です。
とはいえ【クシャトリラ】のみならず多様なテーマに有効なカードではありますが、強固な耐性を持つ【ピュアリィ】の『エクスピュアリィ・ノアール』や、魔法・罠カードを主体とした【神碑】【ラビュリンス】などには効き目が薄いため、採用枚数は悩むところかもしれません。
マスターデュエルにおいてはソロモードの『デュエルストラテジー』をクリアするだけで『サンダー・ボルト』を1枚もらえるので、入れるカードに悩んだらとりあえず試しに入れてみるのも良いと思います。
同じく強力な除去効果を持った『ライトニング・ストーム』は相手の魔法・罠カードも破壊できる利点があるものの、【クシャトリラ】の先攻1ターン目は守備表示で場に出されることも多く、モンスターの除去にはやや使いにくいかもしれません。
モンスターに限らず場のカードを一気に除去できる『拮抗勝負』も捲り札として有効ですが、最低でも相手の場に1枚のカードが残り、それが『クシャトリラ・アライズハート』や『エクスピュアリィ・ノアール』の場合苦しい盤面なのは変わらないので、【クシャトリラ】や【ピュアリィ】を意識するであれば合わせて別の対策札もほしいところです。
『サンダー・ボルト』と相性の良いデッキ
『サンダー・ボルト』は遊戯王を代表する汎用的なカードで、どのようなデッキにも無理なく採用できますが、あくまで後攻から盤面を捲るためのカードなので、少ない初動で十分な展開力を兼ねたデッキに入れるのがオススメです。
モンスターを除去したとしても伏せられた速攻魔法や罠、手札誘発によって妨害される可能性は捨てきれないため、初動になるカードを減らしてまで採用するのは考えものかもしれません。
また【ヌメロン】や【御巫】などのデッキだと攻撃の的にするモンスターがいなくなってしまうので、【壊獣】など別の捲り札を採用した方が安定すると思います。
効果の無効化のみならず展開も見込める『PSYフレームギア・γ』
後攻で相手の展開を妨害するとなれば『灰流うらら』や『夢幻泡影』などの手札誘発は欠かせませんが、【クシャトリラ】を意識するのであれば『PSYフレームギア・γ』もかなり有効に働きます。
このカードは自分のフィールドにモンスターがいない場合に限り発動できる手札誘発で、相手の発動したモンスター効果を無効化しつつ破壊し、さらに手札から『PSYフレームギア・γ』を、手札かデッキから『PSYフレーム・ドライバー』を特殊召喚できる強力なカードです。
特殊召喚されたPSYフレームモンスターはそのターンのエンドフェイズに除外されてしまうため、相手ターンに発動した場合は自分のターンまで場に残りませんが、それでも1枚で無効化と破壊を兼ねるのは破格の性能といえます。
【クシャトリラ】は『クシャトリラ・ユニコーン』や『クシャトリラ・フェンリル』を起点に展開するのが基本的な動きなので、その効果に合わせて『PSYフレームギア・γ』を発動し無効化すれば先の展開を止めることが可能です。
相手フィールドにモンスターがいない場合、クシャトリラモンスターは手札から特殊召喚される可能性があるので、1枚目ではなく2枚目のクシャトリラを無効化して破壊し、相手の場にあえてモンスターを残した方が有効な場面も多いと思います。
そして『PSYフレームギア・γ』の優秀な点は相手のターンだけでなく、自分のターンに使えばそのままレベル8シンクロやリンク2のモンスターにつながるところで、妨害しながらより強固な盤面を作り上げることさえできます。
【クシャトリラ】の軸となる『クシャトリラ・アライズハート』や『クシャトリラ・シャングリラ』はこちらのターンにも効果を発動してくるので、あえて相手ターンに『PSYフレームギア・γ』を発動せず、自分ターンまで温存し発動することでクシャトリラを除去しながら展開を伸ばすのも1つの手です。
ただし『クシャトリラ・シャングリラ』はエクシーズ素材を取り除くことで破壊を免れる効果を持っているので、できれば『クシャトリラ・アライズハート』の効果に合わせて『PSYフレームギア・γ』を発動するのが理想的かもしれません。
これだけ強力な手札誘発ではありますが、自分のフィールドにモンスターがいると発動できくなる点と、特に効果を持たない『PSYフレーム・ドライバー』をデッキに1枚を入れなければならない点は明確なデメリットなので、そのリスクを理解したうえで採用することになると思います。
『PSYフレームギア・γ』と相性の良いデッキ
自分ターンに発動できればレベル8のシンクロにつなげられるので、『混沌魔龍 カオス・ルーラー』からの墓地肥やしが有効な【ティアラメンツ】や、モンスターを手札に引き込みやすい【深淵の獣】などでも採用が検討できます。
主に水属性のモンスターで構成された【リチュア】や【ゴーティス】などは『魔救の奇跡-ドラガイト』を構えやすく、【相剣】なら『天威の龍鬼神』も無理なく採用できるのは魅力的です。
EXデッキに余裕があれば『アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン』から墓地の『PSYフレームギア・γ』を蘇生し、レベル10の『フルール・ド・バロネス』や『相剣大公-承影』までつなげることまでできるので、デッキの種類を問わず展開に一役買ってくれます。
他にも場にレベル2が必要になる【スプライト】ではそのまま使うだけでなく、『緊急テレポート』と合わせて場に特殊召喚する…なんて構築も見られるようです。
最強の除去効果を持つ『壊獣』や『倶利伽羅天童』
遊戯王におけるモンスター除去は『破壊』や『除外』など様々なものがありますが、中でももっとも強力な除去方法といえば『リリースする』に他なりません。
破壊や、対象を取る除外には耐性を持っているモンスターが多いのに対して、リリースへの耐性を持っているモンスターは一握りしかおらず、問答無用でフィールドから墓地へ送ることができます。
中でも【壊獣】に属するモンスターは、相手のモンスターをリリースできる代表的なカードで、マスターデュエルにおいても初期から『崇光なる宣告者』などを除去するため採用されていました。
【クシャトリラ】はもちろん、相手の発動した効果を一切受け付けない『エクスピュアリィ・ノアール』や、強固な耐性を持つ『カオス・アンヘル-混沌の双翼-』『RR-アルティメット・ファルコン』なども即座に取り除けるので、後攻の捲り札としては非常に頼りになります。
ただし壊獣モンスターは相手の場に特殊召喚されるので、今度はその壊獣を除去する手段が何か別途必要になるのと、レベル7の壊獣はクシャトリラの展開に利用される可能性もあることには注意が必要です。
『溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム』や『ラーの翼神竜-球体形』も同様に相手のモンスターをリリースできるカードですが、使用するとこちらは通常召喚ができなくなるため、特殊召喚をメインにしたデッキで採用するのが望ましいかもしれません。
個人的に注目しているのが『倶利伽羅天童』で、このカードは相手フィールドのモンスターが効果を発動した場合、そのモンスターをリリースして特殊召喚できる変わった召喚条件を持っていて、相手の盤面を一気に崩せる可能性を秘めています。
【クシャトリラ】はこちらのターンにも『クシャトリラ・シャングリラ』や『クシャトリラ・アライズハート』の効果を発動してくるので、この2枚を除去しながら場に出せるのは大きな強みになります。
【ピュアリィ】や【ラビュリンス】といった人気テーマにも有効ですが、一方で【神碑】【相剣】など効き目の薄いデッキも少なくないので、デュエリストカップの様子を見ながら採用枚数を調整したいところです。
『壊獣』『倶利伽羅天童』などと相性の良いデッキ
『壊獣』『溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム』『ラーの翼神竜-球体形』『倶利伽羅天童』の4枚は、いずれも似た効果でありながら使い勝手が違ってくるので、どのカードを採用するのかはデッキによって変わってきます。
壊獣はどのようなデッキでも安心して採用できますが、『ラヴァ・ゴーレム』や『ラーの翼神竜』は召喚権を失ってしまうので、特殊召喚だけで展開できる【クシャトリラ】【ヌメロン】【御巫】【ラビュリンス】【メルフィー】などで使うと活かしやすくなります。
『倶利伽羅天童』は捲り札としての性能は高いものの、相性の良い他のカードが少ないので、あくまで環境へのメタカードとしての採用…という形になるかもしれません。
裏側にして効果を封じる『月の書』『皆既日蝕の書』
【クシャトリラ】モンスターはフィールドに残っている限り強力な制圧効果を持っていて、それを取り除くため『サンダー・ボルト』などが採用されていましたが、改めて注目されているのが『月の書』と『皆既日蝕の書』です。
これらはフィールドのモンスターを裏側守備表示にできる魔法カードで、当然裏側になったモンスターは効果も発動できなくなるため、相手の制圧効果を緩めたうえで捲りやすくなります。
『月の書』はモンスター単体にしか効き目がないのに対して『皆既日蝕の書』はフィールドすべてのモンスターに効果が及ぶ強力なカードですが、エンドフェイズに相手の裏側守備表示のカードをすべて表側守備表示にし、その枚数だけドローさせるデメリットと、『灰流うらら』で無効化されてしまうことは考慮しなければなりません。
また、これらカードは速攻魔法なので『サンダー・ボルト』や『壊獣』と違い、先攻でも場に伏せて妨害に使えるのは大きな利点で、【クシャトリラ】を始めとして様々なデッキの展開を阻害できます。
例えばデッキからクシャトリラモンスターを特殊召喚できる魔法カード『六世壊他化自在天(クシャトリラ・パーピヤス)』は、無条件にクシャトリラを持ってこれるわけではなく、自分の場のクシャトリラ1体を対象とし、属性の異なるクシャトリラをデッキから特殊召喚できる…という効果です。
なので相手が『クシャトリラ・ユニコーン』を手札から特殊召喚し、『六世壊他化自在天』をサーチしたとしても、『月の書』で『クシャトリラ・ユニコーン』を裏側守備表示にすれば『六世壊他化自在天』は対象を失い後続を展開できなくなります。
欠点としてはあくまで裏側守備表示にするだけで場にカードは残るので、それらモンスターを除去する手段がなければ、結局相手のターンに再び反転召喚されてしまうだけで効果的とはいえません。
また『月の書』は対象を取る効果なので、耐性を持った『エクスピュアリィ・ノアール』や『迷宮城の白銀姫』には効かず、そもそも守備表示が存在しないリンクモンスターにも発動できないのは覚えておく必要があります。
しかし『皆既日蝕の書』は相手のモンスターすべてを裏にするため、場にティアラメンツモンスターが存在しなければ発動できない『壱世壊に奏でる哀唱(ティアラメンツ・サリーク)』などまで合わせて無効化できたり、想像以上の活躍を見せてくれるかもしれません。
『月の書』『皆既日蝕の書』と相性の良いデッキ
後攻で相手モンスターを守備表示にしたのであれば、そのターンのうちに除去までしたいので、ある程度強力な盤面を作れる展開力か、複数回攻撃できる強力なモンスターが欲しいところです。
『月の書』は相手のみならず自分のモンスターも裏側にできるため、【忍者】【ゴーストリック】のようなリバース効果を含んだテーマであれば、より器用な使い方も可能です。
逆にいえば相手ターンでの展開を主とした【メルフィー】や【ゴーティス】などでは、先攻の妨害札としては優秀ですが、後攻で捲りとして使うには即座にパワーを出せず少し扱いが難しいかもしれません。
思ったより環境はバラけるかもしれない?
というわけで今回は『遊戯王マスターデュエル』のデュエリストカップに合わせて、活躍しそうな汎用カードをいくつか取り上げてみましたが、【クシャトリラ】がいかに強力とはいえ他のテーマも無視できず、デッキのバランスは難しいところです。
全盛期に比べて規制されているとはいえ【ティアラメンツ】や【神碑】に除去魔法は効きにくいですし、【ふわんだりぃず】や【エクソシスター】なども変わらずパワーを持っているので、全体の環境を見て採用するカードを選ぶ必要があるかもしれません。
とはいえ『月の書』や一部の『壊獣』などはレアリティも低く気軽に生成できるので、ちょっと試しにやってみよう、ができるのはデジタルカードゲームの良いところです。
私もどうにかデュエリストカップを勝ち抜いて、ちゃんと結果が出たらまたデッキレシピも掲載したいな…と思う今日この頃です。
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