【マスターデュエル】『クシャトリラ+スプリガンズ』デッキレシピを紹介する

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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

2022年1月18日にリリースされ、気が付けばもうすぐ2周年も見えてきた『遊戯王 マスターデュエル』ですが、2023年10月17日からは第4回目となる『デュエリストカップ』が開催されました。

このイベントはフェスというより大会に近いもので、レギュレーションもランクマッチと違いなく、2nd STAGEに進出するためデッキ構築に頭を悩ませた方も多かったのではないかと思います。

私もなんとか2nd STAGEにたどり着けたのですが、今の流行りといえばやはり【クシャトリラ】で、せっかく組むなら純構築ではなくちょっと変わり種にしたい…と思い、今回は【スプリガンズ】に【クシャトリラ】を混ぜて挑戦してみました。

やや初動の安定性に不安はあるものの、うまく展開できればなかなか面白い動きができたので、今回はデッキレシピを紹介してみようと思います!

※前回【P.U.N.K.】で挑戦したデッキレシピはこちら

大型のエクシーズモンスターを狙うデッキレシピ

ということで、まずはデッキレシピを掲載します。

クシャトリラで誘発を消費させスプリガンズを通す

今回私の組んだ【スプリガンズ + クシャトリラ】はメインデッキ40枚、EXデッキ15枚のスタンダードな構築ですが、【クシャトリラ】はいずれのカードもレアリティが高く、ある程度カードが集まっていないと少々組みにくいかもしれません。

一方で【スプリガンズ】はテーマに属する必須URが3~4枚しかないので、もし生成ポイントなどに余裕がなければいっそ汎用カードを増やし、【スプリガンズ】だけに絞っても十分戦える強さを持っています。

メインデッキ(40枚)

  • 倶利伽羅天童 ×1
  • 増殖するG ×3
  • 灰流うらら ×3
  • スプリガンズ・ロッキー ×2
  • スプリガンズ・ブラザーズ ×1
  • スプリガンズ・キット ×2
  • クシャトリラ・ライズハート ×1
  • クシャトリラ・フェンリル ×2
  • クシャトリラ・ユニコーン ×3
  • スプリガンズ・バンガー ×2
  • スプリガンズ・キャプテン サルガス ×1
  • セリオンズ “キング” レギュラス ×1
  • 原始生命体ニビル ×1
  • ハーピィの羽根箒 ×1
  • スプリガンズ・ウォッチ ×3
  • 六世壊他化自在天(クシャトリラ・パーピヤス)×1
  • 大砂海ゴールド・ゴルゴンダ ×2
  • 六世壊=パライゾス ×1
  • スプリガンズ・ブーティー ×3
  • 墓穴の指名者 ×2
  • 烙印の気炎 ×1
  • タリホー!スプリガンズ! ×1
  • 無限泡影 ×2

エクストラデッキ(15枚)

  • 鉄駆竜スプリンド ×1
  • 深淵に潜む者 ×1
  • No.41 泥睡魔獣バグースカ ×1
  • スプリガンズ・メリーメイカー ×2
  • クシャトリラ・シャングリラ ×1
  • クシャトリラ・アライズハート ×1
  • スプリガンズ・シップ エクスブロウラー ×1
  • ギガンティック “チャンピオン” サルガス ×2
  • 天霆號アーゼウス ×1
  • I:Pマスカレーナ ×1
  • トロイメア・ユニコーン ×1
  • アクセスコード・トーカー ×1
  • 閉ザサレシ世界ノ冥神 ×1

相性が良く入れたいカードは多いのですが、特にEXデッキはかなりカツカツで、【クシャトリラ】も必要最低限の枚数に抑えています。

ランク4のエクシーズが重要な役割を担うため、私は持っていませんでしたがフリーチェーンで効果を発動できる『竜巻竜(トルネードドラゴン)』や『クロノダイバー・リダン』もオススメで、『No.41 泥睡魔獣バグースカ』と入れ替えてみるのも良いかもしれません。

フィールド魔法を軸にした【スプリガンズ】の回し方

【スプリガンズ】はランクマッチでもほとんど見かけることがないので、あまり展開の仕方も知られていないかもしれませんが、基本的にはフィールド魔法『大砂海ゴールド・ゴルゴンダ』の効果でデッキからエクシーズモンスターを呼び出し戦います。

フィールド魔法を初手で手札に…と考えると少々難しく思えるものの、『スプリガンズ・ブーティー』や『スプリガンズ・ウォッチ』からもゴールド・ゴルゴンダへアクセスできるため、実質最大9枚までデッキに投入できます。

とはいえゴールド・ゴルゴンダの効果を使うには手札から【スプリガンズ】カードを1枚捨てる必要があり、どうしても2枚初動なので、どのように安定性を高めるかがデッキの肝になってきます。

『大砂海ゴールド・ゴルゴンダ』から始まる回し方

(1)手札から『大砂海ゴールド・ゴルゴンダ』を発動、もしくは『スプリガンズ・ブーティ』を発動してフィールド魔法を用意します。
『スプリガンズ・ウォッチ』からも『大砂海ゴールド・ゴルゴンダ』を手札に加えられますが、のちの展開が少し変わってきます。

(2)『大砂海ゴールド・ゴルゴンダ』の効果で手札から【スプリガンズ】カードを1枚捨て、EXデッキから『スプリガンズ・メリーメイカー』をエクシーズ召喚します。

(3)『スプリガンズ・メリーメイカー』の効果でデッキから『スプリガンズ・バンガー』を墓地に送ります。
すでにゴールド・ゴルゴンダの効果で手札からバンガーを捨てている場合は、『スプリガンズ・ロッキー』を墓地に送ります。

(4)墓地に送った『スプリガンズ・バンガー』の効果で、バンガーを『スプリガンズ・メリーメイカー』のエクシーズ素材に加えます。
手札、墓地に『スプリガンズ・ロッキー』がある場合はこちらもエクシーズ素材に加えます。

(5)EXデッキの『ギガンティック “チャンピオン” サルガス』を、『スプリガンズ・メリーメイカー』に重ねてエクシーズ召喚します。

(6)『ギガンティック “チャンピオン” サルガス』の効果でデッキから『タリホー!スプリガンズ!』を手札に加えます。
タリホー!を素引きできている場合は『セリオンズ “キング” レギュラス』を手札に加えます。

(7)『タリホー!スプリガンズ!』を発動、『ギガンティック “チャンピオン” サルガス』からエクシーズ素材を2つ取り除き、デッキから『スプリガンズ・キット』を手札に加え、手札のキットと墓地の『スプリガンズ・バンガー』を特殊召喚します。

(8)『スプリガンズ・キット』の効果でデッキから『烙印の気炎』を手札に加え、手札の別のカードを1枚デッキに戻します。

(9)場に出した『スプリガンズ・キット』と『スプリガンズ・バンガー』で『I:P マスカレーナ』をリンク召喚します。

(10)墓地の『スプリガンズ・バンガー』の②の効果で、自身と墓地の『スプリガンズ・メリーメイカー』を除外し、『スプリガンズ・ウォッチ』を手札に加えます。
最初に『大砂海ゴールド・ゴルゴンダ』を手札に加えるためウォッチを使っていると、ここで手札に加えても2枚目は使えないので、『スプリガンズ・ブラザーズ』を手札に加えます。

(11)『スプリガンズ・ウォッチ』でデッキから『スプリガンズ・ブラザーズ』を手札に加え、『スプリガンズ・ロッキー』をデッキから墓地へ送ります。

(12)『烙印の気炎』を発動し、手札の『スプリガンズ・ブラザーズ』を相手に見せてEXデッキから『鉄駆竜スプリンド』を墓地へ送り、さらにブラザーズも墓地に捨ててデッキから2枚目の『スプリガンズ・キット』を手札に加えます。

(13)『スプリガンズ・ブラザーズ』が墓地に送られたことで効果が発動し、先ほど墓地に送った『スプリガンズ・ロッキー』をフィールドに特殊召喚します。
ロッキーが墓地にいない場合は『スプリガンズ・キット』を墓地から特殊召喚します。

(14)『スプリガンズ・ロッキー』が特殊召喚されたことで効果が発動し、墓地の『スプリガンズ・ブラザーズ』を再び手札に加えます。

(15)墓地に『鉄駆竜スプリンド』があることで手札の『スプリガンズ・キット』を特殊召喚できるので、フィールドに特殊召喚します。

(16)フィールドの『スプリガンズ・キット』と『スプリガンズ・ロッキー』でEXデッキから『深淵に潜む者』をエクシーズ召喚します。

(17)エンドフェイズに『鉄駆竜スプリンド』の効果で、デッキから『スプリガンズ・キャプテン サルガス』を特殊召喚します。

非常に長い展開ルートですが…最終的には『スプリガンズ・キャプテン サルガス』の1枚破壊、『ギガンティック “チャンピオン” サルガス』の1枚破壊かバウンス、『深淵に潜む者』の墓地封じ、『I:Pマスカレーナ』+『トロイメア・ユニコーン』の1枚バウンスで合計4妨害が狙えます。

上振れではありますが『セリオンズ “キング” レギュラス』を出せればさらに効果無効を構えられるので、【スプリガンズ】だけでも十分な盤面を作り出すことが可能です。

少ない枚数でも【クシャトリラ】を絡めてより強固な展開に

最終的な盤面は強力といえど初動に2枚カードが必要、『ギガンティック “チャンピオン” サルガス』か『タリホー!スプリガンズ!』を止められると動けない、といった点は明確な弱みで、どのようにカバーするかは大きな課題になってきます。

【クシャトリラ】は現在マスターデュエルにおいても猛威を振るう強力なテーマで、少ない枚数から大型のエクシーズモンスターを展開でき、出張で数枚採用するだけでも十分活躍してくれるのは間違いありません。

また、相手からすれば【クシャトリラ】に手札誘発などの妨害を使わないわけにはいかず、その後の【スプリガンズ】の展開を通しやすくなるのは大きなメリットです。

(1)フィールドにモンスターがいないとき、手札から『クシャトリラ・ユニコーン』を特殊召喚します。

(2)『クシャトリラ・ユニコーン』の効果でデッキから『六世壊他化自在天(クシャトリラ・パーピヤス)』を手札に加えます。

(3)『六世壊他化自在天』の効果で『クシャトリラ・ユニコーン』を対象に取り、デッキから『クシャトリラ・フェンリル』を特殊召喚します。
六世壊他化自在天を使うとEXデッキからエクシーズしか特殊召喚できなくなるので、【スプリガンズ】の展開が可能な場合はそちらを優先します。

(4)『クシャトリラ・フェンリル』の効果でデッキから『クシャトリラ・ライズハート』を手札に加えます。

(5)フィールドの『クシャトリラ・ユニコーン』と『クシャトリラ・フェンリル』で『クシャトリラ・シャングリラ』をエクシーズ召喚します。

(6)手札の『クシャトリラ・ライズハート』を特殊召喚し、効果でデッキから『クシャトリラ・ユニコーン』を除外、さらに相手のデッキを上から3枚裏側除外します。

(7)『クシャトリラ・シャングリラ』の効果で相手のフィールドを1ヶ所封鎖したら、EXデッキから『クシャトリラ・アライズハート』を『クシャトリラ・ライズハート』に重ねてエクシーズ召喚します。

(8)相手のスタンバイフェイズに『クシャトリラ・シャングリラ』の効果で『クシャトリラ・フェンリル』をデッキから特殊召喚します。

本来は『クシャトリラ・バース』や『六世壊根清浄(クシャトリラ・ビッグバン)』といった魔法・罠カードも絡めて展開する【クシャトリラ】ですが、今回は【スプリガンズ】にメインデッキを割いているため、最低限『クシャトリラ・アライズハート』を目指せる構築にしています。

圧倒的な制圧力…とはいえなくとも、『クシャトリラ・ユニコーン』1枚からここまで展開が可能で、スプリガンズに必要なカードが揃っていないときも十分フィールドを守ってくれます。

ただし欠点はスプリガンズとフィールドを食い合ってしまう点で、もしスプリガンズが最大展開した場合はクシャトリラのモンスターをすべて出せず、また『クシャトリラ・アライズハート』と『深淵に潜む者』もお互い効果が噛み合わないので、展開も少し変える必要が出てくるかもしれません。

採用が検討できる相性の良いカード

デッキの枠に余裕がないとはいえ【スプリガンズ】は『ランク4』や『炎属性』など相性の良いカードも多く、カスタマイズの余地が十分に残されています。

今回はデッキの都合で断念してしまったり、カード追加のタイミングが合わなくて入れられなかったカードをいくつか紹介してみようと思います。

『アーティファクト・デスサイズ』で相手のEXを封じる

モンスターカードでありながら魔法・罠ゾーンにセットできて、破壊されると様々な効果を引き起こす【アーティファクト】は、中でも『アーティファクト・デスサイズ』が相手のEXデッキからの特殊召喚を封じる強烈な制圧効果を持っています。

【スプリガンズ】展開の際に『I:P マスカレーナ』ではなく『アーティファクト・ダグザ』をリンク召喚、相手のターンにダグザの効果でデッキから『アーティファクト・デスサイズ』をセットし、『ギガンティック “チャンピオン” サルガス』の効果で破壊すれば相手のEXデッキを封じれます。

これはDLv.16辺りまで取り入れていたギミックなのですが、使用率の高かった【クシャトリラ】はEXデッキに頼らずともそもそものステータスが高く、必ずしも封殺できないケースが多かったため、今回は途中から不採用にしました。

また、【ふわんだりぃず】【ラビュリンス】【御巫】などEXデッキに依存しない強力なテーマも増えており、先攻で『アーティファクト・デスサイズ』を構えても有効に働くかは五分五分な印象です。

とはいえ【ピュアリィ】【P.U.N.K】【ヴァリアンツ】など有利なテーマも多いので、デッキの使用率によって差し替える余地はまだまだあると思います。

より安定した妨害を構えられる『星守の騎士プトレマイオス』

『ギガンティック “チャンピオン” サルガス』はエクシーズモンスターの素材が取り除かれたときに効果を発動するので、フリーチェーンで素材を取り除ける『深淵に潜む者』を採用していましたが、制限改定により【ティアラメンツ】の使用率が減り、【クシャトリラ】なども墓地をほぼ使用しないため、あまり有効に働いていませんでした。

そこで代わりに採用を検討できるのが『星守の騎士プトレマイオス』で、このカードは2023年10月30日に禁止カードから制限カードに緩和されたため、新たなランク4の選択肢として一考の余地があります。

レベル4のモンスター2体でエクシーズ召喚できるプトレマイオスは、エンドフェイズにEXデッキから『ステラナイト』カードをこのカードの素材に加えられ、さらに相手ターンに素材を3つ取り除くことでランク5のエクシーズモンスターを重ねて特殊召喚できます。

ランク5の有力候補は『セイクリッド・プレアデス』で、こちらはエクシーズ素材を1つ取り除けば、フリーチェーンで相手の場のカードを1枚手札に戻せるため、シンプルな妨害として十分機能するハズです。

ただしこのギミックを搭載するには『星守の騎士プトレマイオス』、素材用の『星輝士 セイクリッド・ダイヤ』、『セイクリッド・プレアデス』の3枚が必要なのでEXデッキを圧迫し、いずれもレアリティがURなため、少々ハードルが高く感じるかもしれません。

炎属性の新たなキーカード『賜炎の咎姫』

2023年10月30日に追加された新パック『レコード・オブ・ノーブルスピリッツ』のパッケージを飾る目玉カードが、炎属性のリンクモンスター『賜炎の咎姫』で、こちらも【スプリガンズ】とかなり良い相性を持っています。

『賜炎の咎姫』はリンク3なため、『タリホー!スプリガンズ!』でエクシーズ素材を3つ取り除く上振れ展開でなければすぐには出せませんが、墓地から炎属性モンスターを1体特殊召喚できる効果を持っているので、そのままリンク4の『揚陸群艦アンブロエール』などへつなげられます。

スプリガンズは『スプリガンズ・キット』を除くすべてのモンスターが炎属性なので蘇生の対象には困りませんし、墓地に送られた『賜炎の咎姫』も相手の特殊召喚をトリガーにモンスターカード1枚を破壊できるので、展開にも妨害にも一役買ってくれるのは間違いありません。

『灼熱の火霊使いヒータ』を経由すれば相手の墓地の『灰流うらら』などを利用できるため合わせて採用したいですが、やはりEXデッキがカツカツなので、どのカードを優先するかは難しいところです。

今後は【炎属性】に注目した構築も考えられるのかも

というわけで今回は【スプリガンズ】に【クシャトリラ】を組み合わせたデッキレシピを紹介してみましたが、『タリホー!スプリガンズ!』を軸に思った以上の展開力を発揮できました。

やはりEXデッキの枠がどうしてもきついですが、『クロノダイバー・リダン』や『無限起動要塞メガトンゲイル』などを入れるのも面白いですし、現在OCGでは炎属性に関するカードが強化されているので、今後はそちらに注目するのも幅が広がりそうです。

…というか、そもそもOCGでは【クシャトリラ】が大幅に規制されていて『クシャトリラ・フェンリル』が禁止、『クシャトリラ・ユニコーン』が制限指定なため、マスターデュエルでも出張で使い続けられるのは長くないかもしれません。

烙印に関連した新カードもたびたび追加されているようなので、スプリガンズも1枚から初動になるようなカードがいつか増えれば嬉しいな…と感じつつ、今後も環境に合わせて使っていこうと思う今日この頃です。

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