マリオカート8DXに参戦する『ポリーン』は市長になるまで波乱万丈な人生だった

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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

2022年3月18日から配信開始となった『マリオカート8DX 追加コースパス』ですが、2023年冬には第6弾の配信が予定されており、2年近く続いてきたアップデートもついに最後を迎えます。

Wii Uの『マリオカート8』が2014年5月に発売されたことを考えると、まさに10年弱続いてきた大型コンテンツで、これだけ色褪せずに面白いゲームも貴重だと思う今日この頃です。

第6弾でレーサーとして参戦する『ポリーン』とは?

そんな『マリオカート8DX 追加コースパス』とは、これまで発売されたマリオカートシリーズの様々なコースを復刻するDLCで、全部で48ものコースのリメイクが予定されていました。

しかしふたを開けてみるとその内容は復刻だけにとどまらず、『ヨッシーアイランド』や『アイスビルディング』などの新規コース、『キャサリン』『ボスパックン』などの新キャラクターまで含まれており、多くのプレイヤーにとって予想以上のボリュームでした。

そして第6弾でも『ディディーコング』『ファンキーコング』『ポリーン』『キノピーチ』と4人もの新規レーサーが追加予定で、キャラクター選択画面の枠が足りないのでは…?と驚いた方も少なくありません。

特に近年『ポリーン』は様々なタイトルに登場していて活躍目覚ましいのですが、一方でいつからマリオシリーズに関わっているのかまでは広く知られていないようなので、今回簡単に調べてみようと思います!

『レディ』と呼ばれていたマリオシリーズ最古のヒロイン

『ポリーン』というキャラクターの知名度を一躍押し上げたきっかけといえば、2017年10月に発売された『スーパーマリオ オデッセイ』で、もしかしたらこの作品が初出と思っていた方も多いかもしれません。

しかし彼女の歴史は非常に古く、初登場は1981年にアーケードで稼働していた『ドンキーコング』で、この作品は今や任天堂の看板でもある『マリオ』の初登場作品でもあります。

当時はまだポリーンではなく『レディ』と呼ばれていて、一部の書籍では『ポリーンとレディは別人』と扱われることもありましたが、1986年の海外版『ドンキーコング』にてポリーンと名前が与えられ、のちにレディとポリーンは同一人物であることが公式から認められました。

本作におけるレディはマリオの恋人役で、いわば『ピーチ』や『デイジー』よりも先輩の元祖ヒロインに当たり、ドンキーコングにさらわれてしまった彼女を助け出すのがマリオの目的でもあります。

近年のポリーンは濃い茶色の髪に真っ赤なドレスが印象的ですが、レディと呼ばれていた当時は金髪にピンク色のドレスとカラーリングがまったく違い、このデザインがのちのピーチ姫の原型になった…ともいわれているようです。

また、本作のドンキーコングはマリオのペットという扱いで、マリオが恋人のレディばかり相手をするようになったため嫉妬して、その結果レディをさらい、工事現場へと逃げ込んでしまいました。

ディレクターの宮本茂さんによればドンキーコングはマリオの『敵』ではないため、あくまでいたずらをしたドンキーコングを懲らしめるのがテーマであり、のちの『クッパ』のような明確な悪役ではなかったようです。

その後レディは1984年発売の『ピンボール』などでゲスト出演することはあれど、1985年に『スーパーマリオブラザーズ』が発売されるとヒロインの座をピーチ姫に譲り、表舞台に出てくることはほとんどありませんでした。

マリオとピーチ姫の関係性を明確に恋人と扱うゲームはほとんどありませんが、もともと『恋人』という設定があったレディを引き続き登場させるのは扱いが難しかったのかもしれません。

日本でも正式に名前の付いたGB版『ドンキーコング』

海外では1986年に『レディ』から『ポリーン』と名前が変更されていましたが、日本ではしばらくレディのまま呼ばれ続けており、彼女がポリーンになるのはさらに8年後、1994年発売のゲームボーイ版『ドンキーコング』まで待たされることになります。

本作はアーケードで稼働していた元祖『ドンキーコング』を発展させたタイトルで、アクションだけでなくパズルの要素も追加し、そのステージ数はなんと100以上にまで拡充されました。

物語や舞台の根本はアーケード版から変わっておらず、ドンキーコングがポリーンをさらい、それを追いかけて工事現場…のみならず、さらに森、砂漠、氷山など様々なエリアを冒険します。

名前と共にビジュアルも大幅に変更され、ボリュームのある茶髪に赤いドレスが大きな特徴となったデザインは、近年のポリーンにまで引き継がれているのが見て分かります。

設定が変わっていなければ引き続きマリオの恋人…ということになりますが、取扱説明書には恋人ではなく『ヒロイン』という書かれ方がされていたので、やはりピーチ姫がおなじみとなった当時では恋人の設定も薄れていたようです。

また、1997年発売の『ゲームボーイギャラリー2』に収録されたリメイク版『ドンキーコング』ではポリーンがピーチ姫に差し替えられていて、あまりマリオに詳しくない人からすればそもそもポリーンを知らない人も多かったのではないかと思います。

1994年に名前を与えられたものの出番はなかなか増えず、次に登場した完全新規タイトルは2007年発売の『マリオvs.ドンキーコング2 ミニミニ大行進!』で、実に10年以上もの時を経てようやく活躍の機会が訪れました。

ポリーンは本作のみならず続編の『マリオvs.ドンキーコング ミニミニ再行進!』や『マリオvs.ドンキーコング 突撃!ミニランド』でもドンキーコングに連れ去られてしまい、『マリオvs.ドンキーコング』シリーズのヒロインとしての地位を確立しています。

はるか昔のアーケード版『ドンキーコング』から数えれば5回以上もドンキーコングにさらわれているポリーンですが、マリオに助け出された後は毎回ドンキーコングを許していて、ある意味ヒロインの中でも相当肝が据わっている…のかもしれません。

『スーパーマリオ オデッセイ』をきっかけにニューヒロインへ

『マリオvs.ドンキーコング』シリーズのレギュラーとして活躍していたポリーンですが、とはいえ本シリーズはあくまで『スーパーマリオ』の外伝的な作品で、ピーチ姫がヒロインを務める以上本編への進出は難しいものがありました。

そんなポリーンの転機となったのが2017年発売の『スーパーマリオ オデッセイ』で、マリオは都市の国『ニュードンク・シティ』を訪れると、なんとその街の市長に就任したポリーンと再会することになります。

まるでニューヨークのような街並みは時代の最先端を体現していて、カフェのテラスで仕事をする住民や、道路を行き交うタクシーはキノコ王国と世界観すら違い、本作のテーマ『世界の旅』をもっとも象徴する国といっても過言ではありません。

これまでほとんどキャラクターに関する設定のなかったポリーンにも『歌が趣味』という個性がついて、彼女の歌う『Jump Up, Super Star!』が主題歌を飾るなど、ピーチ姫にも劣らない活躍を見せました。

また、これまで同様真っ赤なドレスに身を包んだ姿も見られますが、市長として活動する際はレザースーツにロングパンツとフォーマルな装いで、『マリオのヒロイン』から一歩踏み出した変化を見せています。

その後スーパーマリオシリーズ本編への登場はまだないものの、2018発売の『マリオテニス エース』では追加アップデートにて参戦、続いて『マリオカート ツアー』『マリオゴルフ スーパーラッシュ』『マリオストライカーズ バトルリーグ』にまで登場し、着実に活躍の場を増やしているようです。

同じようにパーティゲームがきっかけで人気になったキャラクターといえば『デイジー』や『ロゼッタ』も挙げられますが、この2人は今やマリオシリーズにおいて欠かせない存在であり、『スーパーマリオ 3Dワールド』や『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』ではプレイアブルキャラクターにまでなりました。

ポリーンも同じくファイアフラワーやスーパーベルで変身…はちょっと想像しにくいものの、今後のシリーズ本編に再登場する可能性は十分あり、個人的には『スーパーマリオ』と『ドンキーコング』の世界をつなぐ架け橋のような存在にもなれるのではないかと思います。

『スーパーマリオ』と『スーパードンキーコング』はそれぞれ独立したシリーズなため、なかなか本編にお互いのキャラクターが登場することはありませんが、ポリーンをきっかけに『ニュードンク・シティにドンキーコングが…』なんてシチュエーションも今後はあり得るのかもしれません。

助けを求める女性から強い女性へ

というわけで今回は『マリオカート8DX』への参戦に関連して『ポリーンの歴史』について簡単に紹介してみましたが、クッパに連れ去られることの多いピーチ姫に対して、ポリーンもたびたびドンキーコングにさらわれており、負けず劣らずなかなかの苦難に見舞われていたようです。

しかしマリオシリーズのヒロインは年々アクティブな面が目立つようになっていて、ポリーンもその例に漏れず、ここまで様々なパーティゲームに参戦するとは思いもしませんでした。

一方で『マリオゴルフ スーパーラッシュ』ではピーチと同じ『コントロール』タイプに属しているのに対し、『マリオストライカーズ バトルリーグ』ではクッパと同じ『フィジカル』タイプになっていたり、キャラクター性についてはまだ開発も迷っているように思えます。

『マリオカート8 DX』のポリーンはどうやら重量級での参戦らしいので、マリオシリーズ女性陣きってのパワーキャラ…として今後活躍していくの可能性も高いのかもしれません。

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