【レビュー/感想】『星のカービィ2』は遊びやすくも100%にはかなりの難易度だった

4.0
ゲームレビュー
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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

現在Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)では、オンラインに加入していれば様々なレトロゲームを自由に遊べて、私も最近は『ゲームボーイ』のタイトルを中心によく遊んでいます。

バーチャルコンソールが惜しまれながらも販売終了し、なかなか触れる機会の少なくなったタイトルがこういった形で遊べるのはありがたいところです。

小さな画面に『らしさ』が詰まった『星のカービィ2』

そんなNintendo Switch Onlineの配信タイトルは、2023年3月16日にゲームボーイの『星のカービィ2』が追加され、その懐かしさもあって大きな話題になりました。

私も少し前に初代『星のカービィ』をプレイしましたが、この『星のカービィ2』は幼少期にちょっと遊んだ記憶しかなく、これは久しぶりにやってみよう…と思い立っておよそ半月、どうにか100%クリアできて安堵しています。

『星のカービィ』といえば可愛らしくて初心者でも遊びやすいイメージですが、攻略情報などは調べず、昔のなんとなくの記憶をたどって最後まで遊んでみたところ、想像以上に苦戦してしまい…『こんなに難しかったっけ?』と思うほどでした。

というわけで、今回はそんな1995年発売『星のカービィ2』の簡単な感想やレビューを書いてみようと思います!

※古いタイトルなのでラストバトルに関する内容も書いていますが、もしネタバレを気にされる方はご注意ください。

コピー能力と仲間を駆使して進む王道アクション

まず『星のカービィ』の魅力を語るうえで外せない要素といえば、様々な敵キャラクターから得られる『コピー能力』に他なりません。

ちなみに本作はナンバリングに『2』が付けられているものの、1993年にはファミコンで『星のカービィ 夢の泉の物語』が発売されているので実は3作目であり、コピー能力も前作から引き続きの登場です。

コピー能力の総数は7種類とやや少なめですが、『バーニング』『カッター』『スパーク』などシリーズおなじみのものが揃っていて、他のカービィ作品を触ったことがあれば特に迷うことなく遊べると思います。

近年のタイトルと違うのは、コピー能力は『上級者の選択肢』という位置づけだったらしく、便利な代わりに攻撃力がかなり低めで、ボスと戦うときなどは『すっぴん』状態の方が安定するくらいでした。

そして本作で最大の目玉が『リック』『カイン』『クー』の3匹の仲間で、彼らはコースの途中で捕らわれていますが、助け出せれば合体してその力を貸してくれます。

名前の通り、リックは陸が得意で氷でも滑らない、クーは強風をモノともせず空中を飛べる、カインは海など水中でもスイスイ泳げる…と強みがあるため、ステージに合わせて個性を活かしてあげるのが大切です。

仲間と合体しているときはコピー能力の攻撃にも変化があり、例えば『リック + バーニング』ならリックが火炎放射のように炎をはき続けたり、『クー + カッター』であれば羽根をカッターのように3方向に発射したり…組み合わせ次第でかなり攻略の難易度も変わってきます。

今作はコピー能力による謎解きも用意されていて、中でも電球を灯して攻撃する『カイン + スパーク』は暗い部屋を明るくする効果があるため、意外といろいろな場面でお世話になります。

『リック + ニードル』など範囲が狭く使いにくいコピー能力もありますが、実はこの組み合わせは全コピーの中でも最強の攻撃力を持っていたりするので、いろいろ試してみると新たな発見があるかもしれません。

初心者でも遊びやすく、ボリュームも大幅パワーアップ

本作は『草の島 グラスランド』『雲の島 クラウディパーク』などテーマに分かれたエリアが7つ用意されていて、カービィはこれら島々を順番に冒険していきます。

『星のカービィ』はもともとアクションゲームの初心者でも安心して遊べるように設計されていて、LEVEL1の『グラスランド』は少しずつアクションやコピー能力に慣れるのにもピッタリな難易度です。

3匹の仲間たちの初登場ステージも、それぞれの特徴が活きるようなマップになっているので、チュートリアルを兼ねたレベルデザインはさすがの遊びやすさだと思います。

しかし後半になればなるほどゲームとしての難しさも増し、LEVEL7『ダークキャッスル』では敵からの猛攻だけでなく、強制スクロールによる迷路などもあって、まさに一筋縄ではいかない難易度が味わえました。

難しいステージは本作のコンセプト通り、3匹の仲間の力を借りることも大切ですが、彼らと合体していると体が大きくて被弾が増えたり、カービィのように飛行できなくて穴に落ちてしまったり…必ずしも万能ではないのが悩みどころです。

仲間と合体するとHPが最大になりますが、これはカービィのHPが全回復しているのではなく、新たに仲間のHPが別個で表示されているので、2倍被弾してもとりあえずミスにはならない…と考えると少し気が楽かもしれません。

また、ステージの難易度が高くとも、その代わりステージクリア後のゴールジャンプや、ボスを倒した後のボーナスチャレンジで1UPの機会は多いので、ゲームオーバーには意外となりにくいのもありがたいと思います。

本作は全部で30ものステージが用意されていて、同じゲームボーイの初代『星のカービィ』に5つしかステージがなかったのと比べると大幅にパワーアップしており、このタイトル1本で十分長く遊べます。

すでにクリアしたステージでも前とは違った仲間を連れて行ったり、コピー能力を固定して遊んだり…工夫次第でいろいろな楽しみ方があるので、ぜひ1度は触れてみてほしいタイトルの1つです。

100%達成には欠かせないラストバトルの難しさ

本作はプププランドを闇の世界に変えようとしている『ダークマター』の野望を阻止するのが目的ですが、普通に遊んでいてもラスボスは『デデデ大王』で、黒幕のダークマターとは戦えません。

真のエンディングを迎えるには、7つの島々に隠された『虹のしずく』を見つけ出さなければならず、100%クリアを目指すうえで避けて通れない道です。

『虹のしずく』を見つけるには各ステージの探索も欠かせないですが、中には特定の仲間やコピー能力がなければ壊せないブロックに阻まれているものもあって、全部手に入れるには相応にやり込む必要があります。

特にLEVEL6『クラウディパーク』の『虹のしずく』は、3匹の仲間の力を代わるがわる借りなければ見つからない場所に隠されていて、数回ステージを遊んだだけではたどり着くのも難しいかもしれません。

すべての『虹のしずく』を集めるとそれは『虹の剣』となり、ダークマターと雌雄を決する『ラストバトル』に挑めるようになります。

ラストバトルは『ダークマター』と『リアルダークマター』の2連戦で、途中に体力の回復もなく、ミスした場合は最初からやり直し…とラスボスにふさわしい難易度を誇っていました。

ダークマターとの戦いは、カービィシリーズではおなじみですがシューティングのような画面になって、空中を浮遊するような感覚で『虹の剣』の攻撃を加えていくことになります。

直接斬り付けてもほとんどダメージを与えられませんが、相手が発射してくる弾を斬ると弾き返せるので、反射ダメージを狙って動くのがダークマター攻略の基本です。

このラストバトルはかなり難しく、私も10回以上やり直しましたが…最終決戦であるリアルダークマターは完全なパターンで動いているので、繰り返し挑戦して動きを掴めば、誰でも十分勝機はあるのではないかと思います。

誰でも遊べて、しっかりやり込める作り込み

というわけで今回は『星のカービィ2』を100%クリアできたのに関連して、簡単なレビューを書いてみましたが、カービィシリーズの根本である『遊びやすさ』を重視しながら、やり応えのある作り込みまでされていて、十分満足いく1本でした。

もちろん難しいステージは難しいのですが…、繰り返して遊んでマップの構造を覚えたり、仲間やコピー能力の力を借りたりと、工夫次第で光明が見えるのも良いバランスだと思います。

ちなみに『虹のしずく』をすべて集めてダークマターを打ち払ったとしても、それだけではクリア率100%にはならないのですが…、ぜひ気になる方はこの謎に挑んでみてほしいところです。

現在Nintendo Switch Onlineでは、スーパーファミコンにて『星のカービィ3』も配信されているので、ナンバリングタイトルを続けて遊んでみるのも面白いかもしれません。

  • 遊びやすさ
    5
  • 飽きにくさ
    3
  • ストーリー性
    2
  • やり込み要素
    3
  • コストパフォーマンス
    4

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