『ルイージマンション』よりも先に、ルイージが主役のゲームが実は存在した

任天堂のゲーム
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どうもみう太です(ΦωΦ)

かつてゲームキューブで発売された『ルイージマンション』が3DSに移植される事は以前から明かされていましたが、2018年9月のニンテンドーダイレクトで『ルイージマンション3』が発表され、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)でもまた近いうちにお化け屋敷の冒険が楽しめるようになりそうです。

個人的にはホラーゲームは怖くてなかなかプレイできないのですが、コミカルな要素も強いルイージマンションであれば私も過去に遊んだことがあるので、最新作も続報が気になるところです。

 

 

ルイージマンションより前に主役のゲーム?

そんな2001年に発売された『ルイージマンション』と言えば、初登場から18年目にしてついにルイージが主人公になった事でも話題になりました。

オバケや怖いものが嫌いなルイージが、行方不明になったマリオを探すために不気味な屋敷を冒険するというこれまでとは違ったゲーム性であり、ゲームキューブのローンチタイトルだった事からプレイした方も多いかと思います。

しかし、実はこの『ルイージマンション』よりも先にルイージが主人公だったゲームがある事をご存知でしょうか?

それは『Mario is Missing!(マリオ イズ ミッシング!)』というゲームで、日本では発売されていないので知名度は低いですが、こちらもクッパに捕まってしまったマリオをルイージが助け出すという内容になっています。


ルイージと地理学習のPCゲーム

『Mario is Missing!』は任天堂からライセンスを受けたアメリカの『ソフトウェア・ツールワークス』が開発したゲームで、1992年にMS-DOS版、1993年にNES(海外版ファミコン)版とSNES(海外版スーパーファミコン)版、更に1994年にはMacintosh版も発売されている、意外とプラットフォームの幅が広いタイトルです。

任天堂はライセンスを与えただけで開発には一切関わっておらず、近年で言えば『UBI SOFT』の開発した『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』と近しい…かもしれません。

ジャンルはアクションの要素もあるものの『地理学習ゲーム』と銘打たれていて、クッパ城の各階に設置された世界に通じる土管に入って東京や北京と言った都市に行き、その土地に関係したクイズを解いて必要なアイテム(名産品)を手に入れます。

グラフィックはスーパーファミコンで発売された『スーパーマリオワールド』を流用しているので綺麗ですが、難易度は子供でも遊べるようになのかとても低く、道中の敵キャラクターに触れてもミスになる事はありませんし、クイズに間違えたとしてもペナルティがないので、選択肢を適当に選んでいてもクリア出来てしまうくらい簡単です。

また、スーパーマリオワールドから流用した部分は綺麗なのですが、それに対してこのゲームオリジナルのグラフィックは絵柄が違い、例えば各地の記念写真のルイージは少し太ましい見た目になっています。

地理を勉強するためのゲームなので世界各地を冒険できるのは魅力的…に思えますが、各ステージの元になった都市の再現度は低く、クイズも何回でも答えられるのであまり学習には役立たないかもしれません。

ファミコンで発売された『ドンキーコングJr.の算数遊び』や『ポパイの英語遊び』のような、本格的な学習ソフトではなく、地理に興味を持つためのきっかけのソフトだと言えそうです。

正直なところゲームとしての完成度は高いとは言えませんが、最初に紹介したように様々なプラットフォームに移植されていたので、ある一定の評価は得ていたようです。

ある意味、任天堂では実現しなかったクッパの野望

スーパーマリオシリーズの宿敵と言えばもちろん『クッパ』ですが、本作も最終目的はクッパの野望の阻止と、マリオの救出となっています。

しかし、今回はクッパはピーチ姫をさらう事もなく、なんと通信販売でドライヤーを大量に購入して南極の氷を溶かし、世界に大洪水を引き起こそうとするとんでもない野望を持っており、これがクッパにとって何のメリットがあるのかもまったく分かりません。

そもそもクッパ自身が火を吐くことも出来たハズですが…、このドライヤーの購入資金を調達するために世界各地にカメ一族を送り込み、各地の名産品を盗み出してしまったので、これを捕まってしまったマリオに代わってルイージが取り返していく事になります。

クッパ城では優秀な部下(当時は息子)のコクッパたちが控えていて、ステージをクリアするごとにボスとして戦う事になりますが、何故かSNES版では『ウドウィッグ』『イギー』『ロイ』の3人だけで、PC版ではそれに加えて『ラリー』と『ウェンディ』も登場しますが、いずれにしても『モートン』と『レミー』の出番はなく、7人が揃う事はありません。

また、ボス戦では左右に高速で移動するコクッパを踏みつけてダメージを与える必要があるのですが、前述したように本作は敵に当たってもミスになる事がないので、絶対にこちらが負ける事もありません。

動き回るコクッパは踏みつけるのが少し難しく感じるかもしれませんが、相手の体当たりを無理に避ける必要がないので、こちらに向かってくるタイミングで踏みつければ誰でもすぐにクリアが可能です。

ゲームに慣れていない子供にも優しい仕様ではありますが、敵とぶつかってもルイージにダメージはおろかリアクションすら何もないので、ゲーム性という部分では少し欠けていると言えそうです。

ラスボスはやっぱりクッパ…と言いたいところですが、NES版では容量の都合からかクッパは登場せず、SNES版でもエンディング前のイベントに登場するだけであり、実質的には最後のコクッパがこのゲームのラスボスとして扱われています。

イベントに登場するクッパも出番はあまり多くなく、SNES版では救出されたマリオとルイージに大砲に詰め込まれて雪原に飛ばされ、氷漬けにされて最後はバラバラに砕け散るという不憫な役回りになっています。

キャラクターの扱いとしてはかなり乱暴な気がしますが…、逆に任天堂が開発に携わっていなかったからこそ、ここまで予想外な展開のゲームになったのかもしれません。


日本で遊ぶ機会はあるのか…?

そんな『ルイージマンション』より前に発売されたルイージが主人公のゲームですが、あくまで任天堂は開発に携わっていないので、任天堂製のゲームに限れば間違いなくルイージマンションが主人公1作目です。

海外でしか発売されておらず、バーチャルコンソールなどでももちろん配信されていないので、今の日本でプレイするには非常にハードルの高い作品になっています。

また、海外限定タイトルなので当然ですが中身はすべて英語なので、クイズは何回でも回答できるとはいえ、ある程度の英語は読めないと楽しむのは難しいかもしれません。

しかし、任天堂はこれまでも『算数遊び』や『英語遊び』に始まりプログラムの基礎を学べる『ファミリーベーシック』や、『脳トレ』という言葉が社会現象にもなった『脳を鍛える大人のDSトレーニング』、デッサンや色塗りが勉強できる『絵心教室』、ヨガやフィットネスが家庭でできる『Wii Fit』などなど…、教育や学習に役立つゲームが何本も発売されてきました。

『Mario is Missing!』は他社に開発を任せた結果クオリティが少し低くなってしまいましたが、社会や地理に関係したゲームは今でも一定の需要がありそうですね。

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