『スーパーマリオ』の中でも怖い演出?ホラー要素が印象的な作品を紹介してみる

任天堂のゲーム
広告

どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

2023年も10月後半に差し掛かり、いよいよ31日が近づいてきましたが、近年は様々なゲームにおいてもハロウィンに関するイベントを見かけるようになりました。

『Splatoon3』では『Splatoween』と題して大規模なフェスが予定されていたり、『マリオカート ツアー』では『ハロウィンツアー』が開催されたり、楽しみにされている方も多いのではないかと思います。

マリオの世界にも散りばめられた『ホラー』な要素

そんな任天堂を代表するゲームといえば『スーパーマリオ』に他ならず、直近でも『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』やリメイク版『スーパーマリオRPG』などが大きな話題を集めています。

マリオシリーズはもともと買い切り型のゲームが多いのもあって、あまり季節感を重視したタイトルは出ていませんでしたが、これまで冒険してきたワールドは数知れず、春夏秋冬のすべてを巡り歩いてきたといっても過言ではありません。

その中にはもちろんホラー要素の含まれる冒険もあって、幅広い年齢層で親しまれるマリオでありながら、予想外な怖さにちょっと肝を冷やした…なんて場面も少なからず存在しました。

というわけで今回はハロウィンが近いのに関連して、『スーパーマリオシリーズで見られたホラー要素』をいくつか紹介してみようと思います!

ヒントが一切なかった初代マリオブラザーズの『無限ループ』

マリオというキャラクターを一躍スターに押し上げた作品といえば、間違いなく1985年にファミコンで発売された『スーパーマリオブラザーズ』で、家にいながらアーケードゲームにも劣らないアクションが楽しめるのは当時大きな話題を集めました。

テレビCMでは『地上に、地下に、海に、空に』と様々なシチュエーションでの冒険がアピールされていて、家庭用ゲームでありながらそれだけ広く描かれた世界観も人気の理由の1つです。

本作は全部で8つのワールドに分かれており、各ワールドの最後はクッパの待ち構える城ステージ…というのがお約束で、溶岩から飛び出てくるバブルや、回転し続けるファイアバーなどが行く手を阻む難易度の高いステージでした。

しかしいくらお城が物々しい雰囲気とはいえ、当時はまだ『テレサ』や『カロン』といったキャラクターも存在せず、一見するだけではホラー…というほどではないかもしれません。

ではなぜ当時のプレイヤーはお城を怖く感じていたかというと、ワールド4-4、7-4、8-4のお城は進行ルートがいくつかに分岐していて、正解のルートを通らなければいつまでもクッパの元にたどり着けない『無限ループ』が実装されていたことが理由に挙げられます。

今でこそ無限ループはゲームのギミックとして広く知られていますが、当時はまだ珍しい仕掛けで、ゲーム内でヒントや説明もないため、仕組みに気づけなければいつまでもクリアできない要素になっていました。

もちろんステージには多くの敵キャラクターや罠が仕掛けられていて、ループしているうちにダメージを受けてしまったり、制限時間がなくなってしまったりとミスにつながりやすく、出口が見つからないまま諦めた方も当時は少なくなかったようです。

攻略するには枝分かれしたルートを総当たりで調べるしかなく、特にワールド7-4は全部で90通りものルートに分かれていて、まさにゴールの見えない迷宮のような感覚はホラーに近いものがありました。

なお、1993年発売の『スーパーマリオコレクション』に収録されたリメイク版では、正解のルートを通ると効果音が鳴るように変更されたため、開発としてもさすがに少し難しすぎたと判断したのかもしれません。

鮮明なグラフィックで描かれたスーパーマリオRPGの『ちんぼつ船』

1988年発売の『スーパーマリオブラザーズ3』に『テレサ』や『カロン』が初登場すると、これら敵キャラクターはのちの作品でもおなじみとなり、『スーパーマリオワールド』では『アトミックテレサ』といった亜種まで登場しました。

その後もゲームのグラフィックは年々向上し、スーパーファミコン後期ともなればかなり美しいドットで描かれたゲームが増えましたが、中でも1996年発売の『スーパーマリオRPG』は未だ根強い人気を誇っています。

本作はマリオワールド各地に散らばった『スターピース』を集めるのが目的で、森や火山など様々な舞台が用意されており、中でも海に沈んだ『ちんぼつ船』は謎解き要素も相まってかなり印象的です。

ちんぼつ船には死神のような姿をしたヘイホーの『レイホー』や、倒しても一定時間で復活する『カロン』などが住み着いていて、まさに古びたお化け屋敷のような様相は、そのデザインの作り込みもあっておどろおどろしい雰囲気をまとっていました。

また本作にはオリジナルの敵キャラクターも多く、ランタンを持ったガイコツ『エドワード』や、棺桶を抱え込んだ巨大なドクロ『グレイビー』なども出現し、これまでのマリオシリーズとは一味違う異質さも『ホラー』に拍車をかけています。

奥に進むには各部屋に隠されたキーワードを入手して、6文字の合言葉を入力する必要があるのですが、そのためには立体迷路を攻略したり、動き回るコインを追いかけたりと様々なギミックを解く必要があり、ここでしばらく悩んだ…という方も少なくなかったようです。

そしてキーワードを入力して進んだ先にはこの船を沈めた張本人『タコつぼゲッソー』が待ち構えており、『どくのみず』や『すみ』など状態異常効果を持った技でマリオたちを苦しめました。

ゲッソーといえば白い体に真ん丸な目が特徴の可愛らしいイメージがありますが…、このタコつぼゲッソーは目玉が飛び出したようなデザインで焦点もあっておらず、歴代でも1、2を争う不気味さではないかと思います。

2023年11月17日にはNintendo Switchにてリメイク版が発売予定なので、このタコつぼゲッソーもどのような見た目にリメイクされているのか、今から気になるところです。

3D空間が怖さを引き立てるスーパーマリオ64の『テレサのホラーハウス』

1996年6月になりNINTENDO64が発売されると、これまで2Dだった世界が3Dで描かれるようになり、『マリオパーティ』や『どうぶつの森』など数多くの新規シリーズも生み出されています。

本体と同時発売の『スーパーマリオ64』も高い評価を得ていて、地上や海を自由に動き回れるだけでなく、『はねマリオ』に変身して空を360度飛び回れるのはこれまでにない体験でした。

そして本作最大のホラー要素といえばコース5に相当するステージ『テレサのホラーハウス』で、ここはその名の通り多くのテレサが住み着くお化け屋敷であり、月夜に照らされたお屋敷は相当に不気味な雰囲気が漂っています。

ステージ全体としてはそこまで広くないものの、マリオが近づくと押しつぶそうと倒れてくる棺桶、『キラーブック』という本棚から突然襲い掛かってくる本などドッキリ要素も多く、当時の3Dアクションに慣れていないプレイヤーにとってはいろいろな意味で高難易度…だったかもしれません。

中でもグランドピアノに擬態している敵キャラクター『キラーピアノ』は、マリオが近づくと『ジャン!ジャン!ジャン!』と不協和音を大音量で鳴らしながらキバを剥き出しに襲い掛かってくるので、本作随一のトラウマ要素としても有名でした。

その突然の大音量はもちろん、キラーピアノは攻撃力まで非常に高いため不意打ちでぶつかって体力を奪われ、気が付いたらミスになっていた…なんてこともあり、できる限り近づきたくはない存在だったと思います。

近年のゲームに比べれば当然グラフィックに粗さはありますが、これまで2Dのゲームを遊んでいた人にとって3Dの世界はまさに未知の冒険で、ちょっとした仕掛けでも印象に残りやすく、それが25年以上経っても語り継がれる魅力につながっているといえそうです。

また、BGMも流用が多い本作においてこのステージだけは専用BGMが流されており、やはり開発陣もマリオらしくありながら『怖さ』にフォーカスした作りを目指していたのかもしれません。

ちなみに本作で特定のキャラクター名がコースの名前に使われているのは『ボムへいの戦場』『バッタンキングの砦』『テレサのホラーハウス』の3つしかないので、すでに『ホラーといえばテレサ』というイメージが定着していたようです。

不気味な違和感を探すマリオストーリーの『まよいの森』

『スーパーマリオRPG』以降もマリオを題材にしたRPGは継続的に開発されており、2000年発売の『マリオストーリー』も非常に高い評価を得ています。

本作は当初『スーパーマリオRPG2』と銘打たれていましたが、グラフィックは前作から大幅に変更され、まるでイラストが動いているような『ペーパーマリオ』シリーズとして確立しました。

こちらも砂漠やジャングル、おもちゃ箱の中、さらにはお花の国まで様々な場所を冒険できて、やはりアクションゲームとは違った未知なる世界の広がり方や、旅先で仲間が増えていくワクワク感は何より印象的だったと思います。

そんな『マリオストーリー』のステージ3『ふじみのドガボン』では、マリオの前に現れたテレサ『セバスチャン』の誘いでお屋敷を目指すことになるのですが、その過程で『まよいの森』を通らなければなりません。

名前の通り非常に迷いやすい森で、お屋敷までたどり着くにはちょっとした謎を解く必要があり、出口が見つけられずかなり時間がかかってしまった…という方も多かったようです。

この森は各マップに東西南北と4つの出口があって、正しい出口に向かわなければ先に進めず、それどころか入り口まで戻されてしまうため、謎に気づけなければ同じ場所を何度もグルグルと回ることになってしまいます

正しい道を見極めるにはそのマップに隠された『違和感』を見つけ出す必要があるのですが、それも『突然近くの花が笑い出す』『群生したキノコが光って点滅する』など不気味なもので、うっそうとした雰囲気と相まってホラー要素はかなり強めでした。

また、ここに生息している『パックンフラワー』や『グリーンチョロボン』もなかなか厄介な敵キャラクターで、出口を見つけられないまま歩き回るうちにHPを消耗しやすく、私も幼少期にかなり苦戦した記憶があります。

とはいえ初代『スーパーマリオブラザーズ』の無限ループのようなノーヒントではありませんし、森の入り口の門番が正しい道の見つけ方も教えてくれるので、仕組みにさえ気づければ子供でも十分突破できるゲームバランスに整えられています。

だんだんとホラーは『コミカル』な要素に

というわけで今回はハロウィンも間近に迫っているのに関連して、『スーパーマリオに関するホラー要素』をいくつか挙げてみましたが、個人的にはゲームキューブ世代までが特に印象的で、かなりダークな雰囲気を持っていたように思えます。

今やテレサやカロンはマリオ作品に欠かせないおなじみのキャラクターですし、ホラーを題材にした『ルイージマンション』もシリーズが続いているものの、だんだん『怖さ』より『コミカルさ』が強調されていて、より幅広い年齢層が楽しめるようになりました

今回紹介した要素のうち3つは『Nintendo Switch Online』で体験できますし、『スーパーマリオRPG』も11月にリメイク版が発売予定となっているので、これを機に手を出してみるのもオススメです。

大人になった今ならさすがに怖くない…とは思いつつ、実際に遊んでみると子供のときには気づけなかった怖さなんかも見つかるかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました