【レビュー/感想】『Core Keeper』がみんなでのんびり生活もスリルある冒険も楽しめる良作だった

ゲームレビュー
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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

2年ほど前から『Discord』を通じて遊ぶようになった友人が増えたのですが、オンラインで遊べるゲームは何かないかと探すことも増えてきました。

先日レビュー記事を書いた『Don’t Starve Together』もそんなタイトルの1つで、なかなか1人では手を付けられなかったゲームも『誰かと遊ぼう』となると見え方が変わってくる今日この頃です。

マルチプレイでスローライフも冒険も楽しめるゲーム

そんな中、友人から教えてもらったみんなで遊べるゲームに『Core Keeper(コアキーパー)』というものがあって、マルチプレイはもちろん、シングルプレイでも延々と遊べてしまう中毒性から空いた時間に少しずつ進めています。

本作は地下深くに閉じ込められたプレイヤーが資源を集めたりモンスターを倒したりしながら生き残るサバイバルゲーム…なのですが、ゲームの雰囲気はどちらかといえば穏やかで、いわば『牧場物語』や『Stardew Valley』のようなスローライフを楽しめます。

『テラリア』のようなサンドボックス要素も多く含まれていて、まずは斧やツルハシで素材を集め、壁や床を作って家を建てたり、畑を作って農作業にいそしんだり、釣りをして食料を確保したり…、やれることは多岐にわたっています。

そんな非常にやり応えのある『Core Keeper』ですが、私が遊んだ範囲ではありますがかなり面白いタイトルだったので、今回は簡単にレビューを書いてみようと思います!

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地道な作業にも遊びやすさの配慮がされている

まず『Core Keeper』を起動して最初にすることは、自分の分身となるキャラクター作成になりますが、肌の色や髪形、目の色、服の色などを自由に組み合わせて作り出すことが可能です。

そしてもっとも大切なのが『生い立ち』の設定で、『鉱夫』を選べば最初からツルハシを持っていて採掘が得意ですし、『漁師』を選べば釣竿を持っているので食糧の確保がかなり楽になります。

どの生い立ちから始めてもスキルを磨けば最終的にはすべて上達するのでそこまで深く考えなくても大丈夫ですが、もし不安であれば『料理人』は最初から料理鍋を持っているので、困ったときに拾った食材で調理できる分序盤が遊びやすくなるかもしれません。

キャラクターを作り終えるとすぐにゲーム本編が始まりますが、プレイヤーはいきなり地下のちょっとした空洞で目を覚まし、周りは木の根っこや土の壁で囲まれているはずです。

最初は何をすれば良いのか分からない…となるかもしれませんが、ひとまず木の根っこは攻撃すると簡単に壊れて、木材として手持ちのアイテムにどんどん追加されていきます。

木材から様々なアイテムがクラフト可能ですが、『Core Keeper』は地下空洞が舞台なだけあってかなり暗く、まずは『たいまつ』を作らなければ足元すらおぼつきません。

明かりを確保したらあとは他のサンドボックスゲームと同じように作業台を作り、ツルハシやシャベルなどで素材を集め、集めた鉄などでよりグレードの高い道具を作る…といった流れになりますが、この地味ながらアイテムを少しずつ集めていく作業が宝探しのような楽しさを持っていて、つい時間を忘れて没頭してしまいます。

壁の中に隠された鉱石を掘り当てるには、例えば『Minecraft』ではやみくもにとにかく掘り進むしかありませんが、本作はなんとなく鉱石のある場所がキラキラ光って見えるので『何時間もかけて掘ったのにあまり成果がなかった…』ということにはなりにくく、比較的テンポよく新しいアイテムを生成できます。

グレードの低いツルハシで硬い『石の壁』などを掘るにはかなりの時間がかかりますが、おおよその鉱石の場所の目星が付くおかげでランクの高い素材も集めやすく、無駄な時間が生まれにくいのはかなり良いポイントだと思います。

基本のアイテムとなる『たいまつ』も『木材』さえあればどこでも作れますし、ツルハシなどの道具も耐久値があるものの、『修理台』を持ち歩けば比較的容易にいつでも修理できるので、サンドボックス系のゲームの中でもかなり遊びやすい調整なのが特徴的です。

探索と冒険のバランスが良いワクワク感

素材を集める地道な作業が楽しいのは間違いありませんが、もちろん『Core Keeper』には刺激的な冒険要素も用意されていて、より強力なアイテムを手に入れるためにも探索はかかせません。

スタート地点周辺は土の壁しか見当たりませんが、少し探索範囲を広げてみると『ハートベリー』や『爆弾ピーマン』といった自生している植物が見つかったり、見たこともないほど巨大なキノコ、まるで最近まで誰かが住んでたかのような家などなど…、新たな発見が次から次へと見つかると思います。

この地下空洞はゲームの開始時に自動生成されるので、プレイヤーによって地形がまったく違いますし、もしかしたら非常に貴重なアイテムなのに運が良くて序盤であっさり手に入った…なんてこともあり得るかもしれません。

そしてこの世界には様々なクリーチャーが生息していて、スライムのようにこちらが手を出さなければ襲ってこない温厚なものもいますが、基本的にはこちらに気づいた瞬間に攻撃を仕掛けてくる危険な生物が大半です。

さすがにツルハシやシャベルで戦うのは心もとないですが、銅や鉄などのインゴットがあれば金床(かなとこ)から武器・防具も作れるので、余裕があれば早めに揃えた方が探索の効率も上がると思います。

本作は簡単ながらストーリーも用意されていて、主人公がもともと暮らしていた地上に戻るには、この地下空洞に住み着いた巨大なボスを倒さなければなりません。

まず最初は倒すべき3匹のボスが提示されますが、いずれのボスもその耐久力と攻撃力は圧巻で、十分に武器や防具を整えずに勝負を挑むのは無謀ともいえるほどです。

ただ、このゲームはキャラクターが死亡した際に持ち物を失ってリスポーン地点に戻されてしまうのですが、死亡した場所に残っているお墓を壊せば失ったアイテムをすべて取り戻せるので、アクションが苦手でもバトルに挑戦しやすいのはかなりありがたいと思います。

もしもっとスリリングなゲームを楽しみたいのであれば、キャラクター作成時に『スタンダード』ではなく『ハードコア』モードを選べば死亡した場合キャラクターごと消滅してしまうので、自信がついたらハードコアでどこまでやれるかチャレンジ…なんてのも面白いかもしれません。

何をしても経験値になる楽しいクラフトと建築

『Core Keeper』のキャラクターは経験を積むごとにスキルポイントを獲得し、割り振ることで様々な能力を得られるのですが、『採掘』『料理』『釣り』『クラフト』『戦闘』『遠距離攻撃』など…ほぼすべての行動が経験値になります

『採掘』のスキルが身に付けば壁を掘るスピードが早くなったり、『釣り』のスキルが上がれば魚の食いつく確率が上がったり…、基本的にどのスキルもレベルアップして損はありません。

新しいアイテムを手に入れる関係上、探索やモンスターとの戦闘は避けられない要素ではありますが、手にいれた素材でおしゃれな壁や床を作ることもできるので、時にはのんびりと拠点を整備するのも楽しみ方の1つです。

攻略だけを考えれば最低限作業台さえあればどうにかなる…と思うかもしれませんが、整備しなければ拠点の近くでもモンスターが生まれてしまいますし、あるところまで進めるとちゃんとした壁や床で部屋を作ることにも意味が生まれてきます。

食料を安定させるために畑を作るのであればジョウロで水を汲める水場か『井戸』を近くに用意したり、作業台や金床の横には素材を入れておくチェストを置いておいたり…、ある程度整理しておくだけでも作業効率に違いが出てきます。

素材が集まれば壁の色を自分で塗り替えることさえできるので、地下が舞台とは思えないほどカラフルでポップな拠点を作る…なんてことも可能です。

生成されるワールドがランダムなので、場合によっては水場や地面の穴が邪魔で建設に適していない地形なこともありますが、シャベルで地面を壊したり埋めたり、木材から橋を作って水場を歩けるようにしたり…いかようにもできるのはまさに無限の遊び方があると思います。

また、ゲームを進めていくと電気や配線を利用した機械もクラフト可能になるので、ドアを電動にする、スプリンクラーで作物への水やりを自動化する…などより便利な生活拠点も築けます。

本作は2Dのドット絵で描かれたゲームですが、松明の明かりや流れる水の表現は非常にきれいに描かれているので、たまには冒険を一休みして自分の世界を堪能するのも良いかもしれません。

一部モンスターのデザインなどは苦手な可能性も

自由度が高く、様々な遊び方ができる『Core Keeper』ですが、地下が舞台になっているからこそか一部のキャラクターデザインにクセが強く、人によってはかなり苦手な分野になるかもしれません。

特に幼虫(ラーバ)の住処はなかなか強烈なインパクトを持っていて、巨大な芋虫が集団で襲ってくるのは相当な恐怖感があります。

さらにこのラーバの住処は床や壁まで虫が敷き詰められたような見た目で、よく見ると常にモゾモゾと動いているため虫嫌いな人からするとかなり気持ち悪いです。

(私も慣れるまではあまり近づきたくないエリアでした…)

ボスも巨大なスライムや芋虫がモチーフになっているので、『Minecraft』のエンダードラゴンや『テラリア』のクトゥルフ系のモンスターとは違った怖さがあり、純粋なスローライフを期待して遊んだら思ったり怖かった…となる可能性はあります。

また、できることは無数にありますが、現時点で実装されているバイオームの種類やボスの数はそこまで多くないので、ストーリーを重点的に進めているプレイヤーには思いのほかボリューム不足に感じるかもしれません。

ただ、本作はまだアーリーアクセスのゲームであり、2022年6月15日には新しいアイテムやモンスター、バイオーム、ボスなど様々な要素が追加され、今後も継続的なアップデートが予定されています。

2011年にリリースされた『Minecraft』が現在でもアップデートされているように、サンドボックス系のゲームは非常に拡張性が高いので、今後の展開も大いに期待できます。

きれいな床や壁でお気に入りの拠点を作って、その後より好みの素材が追加された…となると作り直したりが大変ではありますが、リリース間もない今からのんびりじっくり遊び続けるのもオススメです。

人は選ぶけど1人でも複数人でもオススメできる

というわけで今回は『Core Keeper』の簡単なレビュー記事を書いてみましたが、かなり全体的にクオリティの高いサンドボックスゲームで、地道な作業が好きな人であれば時間を忘れて遊んでしまうほどのポテンシャルがあると思います。

1人で黙々と遊ぶのはもちろん、マルチプレイにも対応しているので自分の作り上げた拠点にフレンドを招いたり、もしくは逆に鍛え上げたキャラクターでフレンドのワールドのお手伝いをしたり…、複数人で遊ぶのもかなり面白いゲームになっています。

ジャンルの似ている『テラリア』や『Stardew Valley』などと比べてどちらが優先されるか…は人によりますが、最初に設定するキャラクターの生い立ちから得意なスキルや初期装備が違うので、自然にフレンドと役割分担がしやすいのも遊びやすいポイントです。

ただ、好きな人は熱中するほど好きなのに対して、建築などの要素に興味がなければそこまでボスの総数は多くなく、アクションゲームとして期待するとややボリューム不足に感じるかもしれません。

個人的には先ほども書きましたがラーバの巣がビジュアル的にかなりきつく、あまり触れたくないエリアではありましたが…、全体的な満足度でいえば間違いなく値段以上のものがあったと思います。

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  • 遊びやすさ
    3
  • 飽きにくさ
    4
  • ストーリー性
    2
  • やり込み要素
    5
  • コストパフォーマンス
    4

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