ヨッシーはどのような作品から主人公を飾るようになったのか歴史を調べてみた

任天堂のゲーム
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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

2022年は『スプラトゥーン3』や『ゼノブレイド3』など注目タイトルが目白押しですが、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)は新規タイトルだけでなく、オンラインサービスでファミコンなどのレトロゲームも遊べるのが嬉しいところです。

今でも継続的にタイトルが追加されていますが、つい先日追加された『ディグダグ2』が実は結構好きで…、昔ならではのアクションゲームはまた今とは違った面白さがあります。

スピード出世で主役に抜擢された『ヨッシー』

そんなオンラインサービスで配信されているタイトルの中でも、スーパーファミコンの『ヨッシーアイランド』は私が初めて触れたゲームで、特に思い入れがあります。

その愛嬌のあるフォルムが好きで、昔は『マリオカート』や『マリオパーティ』などでもヨッシーばかり使っていたのですが、今では彼が主人公を務めるタイトルも少なくありません。

ヨッシーは1990年の『スーパーマリオワールド』で初登場しましたが、マリオシリーズを代表する『ルイージ』や『ワリオ』よりも早く主人公に選ばれていて、いっきに大躍進を遂げました。

今回はそんなヨッシーについて、どのようなタイトルで主人公を務めていたのかをまとめてみようと思います!

初めてタイトルに名前が入った『ヨッシーのたまご』

ヨッシーが初登場したそのわずか1年後の1991年、ゲームボーイとファミコンの両プラットフォームにて『ヨッシーのたまご』というゲームが発売されました。

開発は今や『ポケットモンスター』でおなじみの『ゲームフリーク』で、たった1年で主人公に選ばれたヨッシーのポテンシャルには驚くものがありますが…、ゲーム内で実際に操作するのはヨッシーではなく、マリオとルイージです。

ジャンルはクリボーやテレサなどの描かれたブロックをつなげて消す、いわゆる『落ち物パズル』なのですが、ブロックではなくマリオやルイージが支えている土台を回転させて、横の列を入れ替えることでブロックを揃えていきます。

ヨッシーの要素はどこにあるの…?と思うかもしれませんが、落ちてくるブロックの中に稀にヨッシーの『うえたまご』と『したたまご』が混ざっていて、この2つを組み合わせて他のブロックを挟み込むようにすれば、挟まれたブロックをすべて消しながら高得点につながります。

また、このときに消したブロックの数に応じてたまごから生まれるヨッシーの姿も変わって、普通にたまごを完成させるだけでは『ちびヨッシー』しか生まれませんが、たくさんのブロックを1度に消せれば『スターヨッシー』という、このゲーム限定のヨッシーも見られます。

主人公というよりはマスコット的な扱いではありますが…、1人で黙々とハイスコア目指して遊ぶだけでなく、マリオとルイージに分かれて2人対戦でも遊べるので、子供から大人まで幅広い層の人気を集めました。

スーパーファミコン向けに『スーパーヨッシーのたまご』というタイトルで移植する予定だったのですが、そちらは残念ながら中止になってしまったものの、ファミコン版が現在はニンテンドースイッチのオンラインサービスでも配信されているので、触れてみたら意外とハマる方は多いのではないかと思います。

『ヨッシーのクッキー』と『パネポン』でパズルの代表格に…?

『ヨッシーのたまご』を皮切りに、その後もヨッシーを主人公に置いたパズルゲームはたびたび開発されていて、1992年に『ヨッシーのクッキー』、1996年には『ヨッシーのパネポン』が発売されました。

『ヨッシーのクッキー』は8×8マスのフィールドに並べられたクッキーを並び替え、同じ種類のクッキーを1列揃えることで消えていきます。

画面上ではマリオがクッキーを動かしてる様子が描かれていて、やはりヨッシーが活躍している様子はあまり見られませんが…、ヨッシーの形をしたまさに『ヨッシーのクッキー』はすべてのクッキーの代わりになるので、クリアに関して重要な要素といえます。

1996年に発売された『ヨッシーのパネポン』は、前年に発売された『パネルでポン!』のキャラクターをヨッシーに変更したマイナーチェンジ版ですが、『ヨッシーのたまご』『ヨッシーのクッキー』に続いたことで、当時は任天堂パズルゲームの代表的なキャラクターという印象もあったと思います。

本作は元の『パネルでポン!』の妖精のキャラクターが海外では受け入れられないという理由で差し替えられたものでしたが、日本ではゲームボーイ版のほか、スーパーファミコン版がサテラビューで配信されていました。

こちらは既に発売されていた『ヨッシーアイランド』のキャラクターやグラフィックを基にストーリーモードが作られていて、『ポチ』や『キューちゃん』などにもセリフが用意されている珍しい作品です。

ゲームボーイ版は3DSのバーチャルコンソールで配信されていますが、サテラビューによるスーパーファミコン版の供給は当然ながら既に終了していて、他のプラットフォームでも配信されていないので、何か遊ぶ手段が増えれば嬉しいところです。

ちなみに『パネルでポン』を『パネポン』と呼ぶようになったものこのタイトルからなので、そういった意味でも非常に影響の大きいタイトルだったかもしれません。

絵本のような世界観が根付いた『ヨッシーアイランド』

『ヨッシーのパネポン』から少し遡った1995年には、ヨッシーを主人公とした初めてのアクションゲーム『ヨッシーアイランド』が発売されました。

海外ではタイトルに『スーパーマリオワールド2』が付いていますが、ゲーム内のグラフィックはスーパーマリオワールドとは大幅に違い、マリオの赤ちゃん姿である『ベビィマリオ』が本作で初登場します。

本作の物語の発端はクッパに仕えていたカメックで、彼は自らの占いでマリオが将来クッパの脅威になることを確信し、ベビィマリオとベビィルイージを運んでいたコウノトリに襲いかかりました。

カメックは布袋に包まれたベビィルイージの強奪に成功しますが、ベビィマリオは奪い取るのに失敗し、コウノトリも布袋をその衝撃で落としてしまいます。

空から落下してきたベビィマリオは偶然ヨッシーアイランドに住んでいたヨッシーが背中で受け止め、どうしようかと仲間と相談した結果、手分けしてベビィマリオを親のもとへ届けようと冒険に出発します。

スーパーマリオワールドのときから特徴的だった『舌を伸ばして敵を食べる』というアクションを軸に、食べた敵をたまごにして投げられるのが、これまでのゲームとは違う独自性を生んでいました。

ヨッシーアイランドは6つのワールドに分かれていて、それぞれには8つのステージがあるのですが、各ワールドに待ち構えているボスはこれまでのマリオシリーズのように『踏めば倒せる』というわけでもなく、たまごを何回もぶつけて溶岩に突き落としたり、1ヶ所にたまごを集中的に投げて心臓部を狙ったり…、攻略に工夫が必要なのも本作の面白いところです。

また、本作は各ステージクリア時にスコアが計算されるのですが、『スターのおまもり』『赤コイン』『スペシャルフラワー』をいくつ集めたかでスコアが記録され、すべてのステージで100点を目指すのは相当なやりごたえがあります。

本作は日本で177万本という大ヒットを記録、今後のヨッシーのアクションや設定の基盤になる重要なタイトルであり、『ヨッシーは自然が豊かで温かい地域に住んでいる』という印象も根付いています。

一風変わったアクションゲームの主人公に

ヨッシーアイランドのヒットが後押しし、その後もヨッシーシリーズは様々なアクションゲームが開発されましたが、いずれも絵本のような温かみを大切にした作品で統一されています。

一方で、すでに任天堂アクションゲームの定番となっていた『スーパーマリオ』や『星のカービィ』などとは差別化を図ってか、特殊なギミックが仕込まれたタイトルが多く、1997年に発売された『ヨッシーストーリー』はゴールを目指すのではなく、『ひとつのステージでフルーツを30個食べたらクリア』という斬新な仕様が印象的でした。

グラフィックはまさしく絵本というに相応しくて、アクションもヨッシーアイランドを踏襲したものになっていますが、とにかく種類を問わずフルーツを30個食べれば良いので、ただクリアを目的とするのであれば難易度はかなり控えめといえます。

その代わり、各ステージをクリアしたときに食べたフルーツの種類や集めたコインに応じてスコアが加算されるのですが、ハイスコアを目指すのであれば1ステージに30個隠されたメロンを食べ続ける必要があって、プレイヤーのプレイスタイルによって難易度が大幅に左右されます。

2004年にGBAで発売された『ヨッシーの万有引力』はカートリッジに『傾きセンサー』が搭載されていて、ゲーム機本体を傾けることでゲームの中の仕掛けが作動するという意欲作です。

ゲーム機本体を傾けることで坂道を滑り降りたり、ヨッシーが乗ったボールを転がして移動したり…、このゲーム特有のギミックがいくつも仕込まれています。

『世界を傾ける』というコンセプトは非常に独自性が強いですが、今作では逆にたまごを使ったおなじみのアクションがなく、他のシリーズ作品と比べてもかなりの異色な存在といえます。

2005年に発売された『キャッチ!タッチ!ヨッシー!』は、グラフィックや世界観に関しては『ヨッシーアイランド』がベースになっていますが、そのゲーム性はこれまでと大きく異なり、ニンテンドーDSのタッチ機能を前面に押し出したゲームになっています。

本作は風船でフワフワと降りてくるベビィマリオが地上を目指す『たてステージ』と、ベビィマリオを背中に乗せたヨッシーがゴールを目指す『よこステージ』がありますが、どちらもキャラクターを直接操作するのではなく、タッチペンで道を作ってヨッシーたちを導いてあげるのがこのゲームの趣旨になります。

ステージをクリアする…というよりはゴールまでのスコアを競ったり、エンドレスモードでどこまで行けるか挑戦したり、ヨッシーの世界観を大切にしながらも挑戦的なタイトルが多くリリースされていたようです。

手作り感が前面に出た『ウールワールド』『クラフトワールド』

その後ヨッシーシリーズは、ベビィマリオだけでなく『ベビィピーチ』や『ベビィワリオ』なども登場する『ヨッシーアイランドDS』や、再び傾きセンサーによるギミックを取り入れた『ヨッシー Newアイランド』などが発売されましたが、2015年にWii Uで発売された『ヨッシー ウールワールド』は絵本ではなく、毛糸をベースにした『手作りの世界観』が話題になりました。

本作のヨッシーは『あみぐるみ』で作られていて、ゲームの世界全体も手芸用品がモチーフになっています。

ステージにも『手作り感』がふんだんに盛り込まれていて、ほつれたような毛糸を巻き取ることで障害物になっていた壁を取り除いたり、毛糸を編んで足場を作り出したり…、普通のアクションゲームとは一味違った仕掛けが用意されています。

アクションに関しては『ヨッシーアイランド』を踏襲していますが、ヘイホーなどの敵キャラクターも毛糸でできているので、ヨッシーが飲み込んでもたまごではなく『毛糸玉』というボールを生み出し、ある意味このゲーム独自のヨッシー…といっても過言ではないかもしれません。

2017年には3DSに移植版『ポチと!ヨッシー ウールワールド』が発売されていて、こちらは初心者でもより遊びやすいように常に背中に羽根の生えた『パタパタヨッシー』や、隠された仕掛けを教えてくれる3匹の『コポチ』が登場するので、その世界観に惹かれた子供や女性にもオススメできるタイトルです。

そして2019年にニンテンドースイッチで発売された『ヨッシークラフトワールド』は、空き箱や紙コップなど工作をモチーフにした世界になっていて、その手作り感は前作のウールワールドにも通じるものがあります。

こちらもヨッシーアイランドと同じような操作感でプレイできるアクションゲームですが、工作でできた世界はギミックも豊富で、たまごをぶつけて立て掛けられたダンボールを倒したり、紙でできた車を押して足場を作ったりなど、こちらも可愛らしさがありながら、その工夫に感心するような仕掛けが満載です。

そして本作最大の特徴は、基本的には2Dの横スクロールアクションなのですが、時として奥や手前などに移動したり、視点が背景の裏側に切り替わったり、疑似的に3Dゲームのように感じる仕掛けは本作を象徴していると思います。

意外とチャレンジングな作品が多かった

というわけで今回は『ヨッシーが主人公を飾ったタイトル』をいくつかまとめてみましたが、オーソドックスなアクションは意外と少なくて、独自の要素を盛り込んだ意欲作がひときわ目立っていました。

基盤ともいえる『ヨッシーアイランド』でも、ヨッシーが様々な乗り物に変身できる『ヨッシーモーフィング』などが導入されていて、やはり他のアクションゲームとは差別化を図っていたのかもしれません。

わずか1年で主人公に選ばれたスピード出世で、その後も様々なパーティゲームに参戦という順風満帆さでしたが、作品によっては意外と扱いがぞんざいだったりもするので、必ずしも優遇されているわけではない…?のかもしれません。

今やヨッシーは『恐竜ランドに生息するドラゴン』としておなじみですが、実はもともとはカメ一族としてデザインされていて、そのルーツも調べてみると面白いかもしれません。

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