クッパはキノコ王国を滅ぼしていた?ピーチ姫をさらう理由とその変化をまとめてみた

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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

毎年3月10日は英語表記『MAR. 10』が『MARIO』に似ていることから『マリオの日』に定められていて、2023年3月10日は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』のファイナルトレーラーが公開されました。

公開は2023年4月28日ともう少し先ですが、想像以上に様々なタイトルからキャラクターが登場するようなので、今から見るのが楽しみな今日この頃です。

キノコ王国をかつて滅ぼしていた『クッパ大魔王』

そんな劇場版スーパーマリオですが、公式サイトのあらすじを見るとニューヨークで配管工を営んでいたマリオとルイージは、謎の土管によって魔法の世界に迷い込み、兄弟の絆の力で世界の危機に立ち向かう…とされています。

少し原作と違った設定も見られますが、マリオたちが迷い込む魔法の世界にはピーチ姫がリーダーの『キノコ王国』、カメ族の王クッパが支配する『ダークランド』、クランキーコング率いる『ジャングル王国』などがあり、マリオらしい世界の広さを感じます。

クッパはキノコ王国の侵略を企んでいて、それを阻止するためにマリオやピーチが協力する…という流れは原作さながらの分かりやすさがあり、これも今やスーパーマリオの『お約束』になっています。

近年の作品ではマリオとクッパの関係もそこまで悪く感じませんが、実は1985年に発売された『スーパーマリオブラザーズ』ではクッパはキノコ王国を滅ぼしており、まさしく『大魔王』として君臨していました。

というわけで今回はその大魔王クッパの恐ろしさと、ピーチ姫をさらう理由の変化を調べてみようと思います!

キノコ王国の住民を滅ぼした『スーパーマリオブラザーズ』

記念すべきスーパーマリオシリーズの第1作目『スーパーマリオブラザーズ』はご存じの通り、クッパにさらわれたピーチ姫をマリオが助け出す、という物語になっています。

しかし、なぜそもそもピーチ姫がさらわれたのかというと、クッパはピーチ姫に惚れていたから…ではなく、キノコ王国を侵略するのにピーチ姫の存在が邪魔だったからに他なりません。

大魔王クッパは強大な力を持っていて、キノコ王国の住民をすべて岩やブロック、つくしなどに変えてしまい、その結果キノコ王国も滅亡の一途をたどりました。

そのクッパの魔法を解除できる唯一の存在がピーチ姫で、キノコ王国を蘇らせるためにマリオとルイージは協力して救出に向かいます。

今となってはクッパもピーチ姫もそんな不思議な力を持っているように思えませんが…、当時はマリオがクッパを倒すだけでなく、その後の描写されない部分でピーチ姫も大いに活躍していたようです。

また、キノコ王国の住民がブロックに変えられてしまった…と知ると、マリオがレンガブロックを壊して大丈夫なのかと不安になりますが、もちろんブロックが壊れてキノコ族が命を落としているわけではなく、ブロックをたたくことでキノコ族の助けを借りパワーアップできる、という設定がありました。

キノコ一族はおとなしい性格なのもあって成す術なく滅ぼされてしまいますが、このときにキノコ王国を裏切ったのが『クリボー』で、彼らは今後キノコ族でありながらクッパ一族の手下としておなじみの存在になっていきます。

キノピオはピーチ姫に仕える7人のキノコと紹介されていて、クッパの魔法を免れたのかブロックにはなっていないものの、姫と同じように人質として各地の城にさらわれていました。

具体的にどのような手段でピーチ姫はキノコ王国を救ったのか明らかではありませんが、近年のシリーズで数えきれないほどのキノピオが登場しているのも、このときにマリオたちの活躍があってこそなのかもしれません。

王国の支配よりマリオへのうらみ?『スーパーマリオブラザーズ3』

王国に平和を取り戻した『スーパーマリオブラザーズ』でしたが、このキノコ王国はキノコワールドのほんの一部でしかなく、1988年発売の『スーパーマリオブラザーズ3』ではさらに奥にある別の世界が舞台になりました。

クッパもキノコ王国からは手を引いたものの、新たにコクッパ7人衆を引き連れて他の国々を荒らし回り、あげく各国の魔法の杖を盗み出しては王様たちを動物の姿に変えてしまいました。

取扱説明書によると『イタズラ』と書かれていて、以前のように国の支配を企んでいたわけではないのかもしれませんが…マリオが各国の王様を助けているうちに、クッパは再びピーチ姫を誘拐してしまいます。

その際にクッパはマリオに『悔しかったら俺様の城まで来てみやがれ!』と挑発的な文章の手紙を送っていて、『国を奪い取りたい』というよりは『マリオに仕返ししたい』というニュアンスが強くなっているようにも思えます。

もちろんマリオが各国を巡っているスキをついてピーチ姫をさらい、再びキノコ王国の侵略を目論んでいた可能性も考えられますが、ワールド8のクッパの本拠地『暗黒の国』でマリオを待ち構えていたのを見ると、やはり侵略というより純粋にマリオを倒したい…という気持ちだったのかもしれません。

『スーパーマリオブラザーズ3』でクッパをこらしめたその後、1990年発売の『スーパーマリオワールド』ではマリオとルイージ、ピーチ姫の3人ははるか南の島国『恐竜ランド』にバカンスに向かいました。

しかし恐竜ランドのヨースター島に着くや否やピーチ姫が行方不明になり、必死で探し回る中、マリオたちは初めて『ヨッシー』に出会います。

ヨッシーによるとカメの姿をした化け物が仲間を魔法でタマゴに閉じ込めてしまったらしく、ピーチ姫もクッパの手下にさらわれたとのだろうと新しい冒険が始まりますが…、これは偶然クッパの拠点とマリオの行き先が重なっていたからであり、やはりキノコ王国の侵略を考えていたわけではなかったようです。

恐竜ランドの各地にはコクッパたちの城が建てられていたり、もともとの住人だった『ブイブイ』が洗脳されていたり、クッパの影響はいたるところで見られたので、キノコ王国を諦めて恐竜ランドの支配を影で考えていた…のかもしれません。

キノピオにすら軽視されるも『スーパーマリオ64』で野望復活

1995年発売の『スーパーマリオRPG』でも冒頭でピーチ姫はさらわれてしまいますが、それを聞いたキノピオは『何度も懲りないやつですね。サッサと片付けて3人でキノコ城に帰りましょう。』と、過去に国が滅ぼされたとは思えないほど淡白な反応をしていました。

『スーパーマリオRPG』はマリオを始めとした主要キャラクターに明確な性格付けがされた作品で、のちのタイトルにも非常に大きな影響を与えています。

作品を重ねるごとにだんだん威厳を失いつつあったクッパですが、本作ではより一層コミカルに描かれていて、部下を取りまとめるのに苦労していたり、活躍の機会を奪われて涙を流したり…、完全な悪人というイメージはかなり薄くなりました。

しかしスーパーマリオRPG発売から3ヶ月後の『スーパーマリオ64』では一転、クッパはまたしてもピーチ姫をさらうのに加えて、お城を守る力の源『パワースター』まで大量に奪い去り、再びキノコ王国を支配しようと企みます。

パワースターの力でお城のキノピオたちは絵の中の世界に連れ去られたり、お城の壁の中に閉じ込められていたりと侵略は始まっていて、改めて『大魔王』としての恐ろしさを発揮しました。

…が、最終決戦でマリオが勝利するとクッパは『わがはいはくやしーぞ!今日は引き上げてやる』『今度会うときは、ぜーったい負けないぞ!』などと言い残し、やはりどこか憎めない性格が見え隠れしています。

その後は『マリオカート』や『マリオテニス』などにも欠かせないキャラクターになり、特に『マリオパーティ』ではマリオたちの邪魔をしながらも楽しんでいることが多く、『悪人』というよりは『イタズラ好き』のようなイメージが近しくなっています。

また、こちらにコインが1枚もなかったり、あまりに順位が低いときは逆にコインなどをくれる場合もあり、妙に情が厚いのも印象的かもしれません。

『スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール』などではクッパとピーチ姫の相性が悪くなっていますが、ピーチ姫が必要以上にクッパを恐れる描写は減り、『マリオファミリー』の一員として活躍の場をより増やしていきました。

マリオがうらやましい?ピーチ姫と『仲良くなりたい』

2000年8月に発売された『マリオストーリー』はペーパーマリオシリーズの記念すべき1作目で、『スーパーマリオRPG』の精神的続編でした。

本作のクッパはみんなの願いを叶える魔法の道具『スターの杖』を奪い取り、その力を使ってピーチ城をまるごとクッパ城で持ち上げ、お城ごとピーチ姫を誘拐します。

ピーチ姫の主催するパーティに参加していたマリオはクッパに挑むものの、スターの杖によって力を増していたクッパには歯が立たず、城から叩き出されてしまいますが、各地に閉じ込められた『星の精』たちの力を借りてピーチ姫の奪還を目指します。

これまでにない大規模な思い切った作戦でしたが、物語を進めるとピーチ姫はクッパの日記を発見し、そこには『ピーチ姫を捕まえた、嬉しい。はやく仲良くなりたい』と書かれていて、もはや目的はキノコ王国ではなくピーチ姫そのものになっていました。

2002年に発売された『スーパーマリオサンシャイン』では、マリオとピーチ姫たちは南国の島『ドルピック島』にバカンスで訪れた矢先、今回はマリオそっくりな偽物『ニセマリオ』にピーチ姫がさらわれてしまいます。

ニセマリオの正体はクッパの息子『クッパJr.』だったのですが、クッパJr.はクッパから『ピーチ姫が母親でマリオはそれを奪った悪いやつ』と教えられていて、実際にクッパJr.もピーチ姫のことを『ママ』と慕っていました。

のちの作品でも描かれる通りクッパはかなり子煩悩な性格で、母親のいないクッパJr.に対して寂しい思いをさせていないか不安になり、ピーチ姫に母親になって欲しかった…のかもしれません。

その後『スーパーマリオギャラクシー2』では『ピーチ姫にケーキを焼いてほしい』という理由でさらったり、『マリオ&ルイージRPG3!!!』ではピーチ姫の主催した要人会議に呼ばれなかったことに腹を立てて襲撃したり、悪人というよりもはやトラブルメーカーのようですが、『スーパーマリオ オデッセイ』ではついにピーチ姫との結婚を企てます。

スーパーマリオ オデッセイで最終決戦を終えたマリオとクッパは花を手にピーチ姫に想いを伝えますが、あまりにしつこかったのかピーチ姫はこれを一蹴、昔と比べてクッパとピーチの力関係の変化を強く感じるシーンでした。

流れはお約束でもその理由は変化があった

というわけで今回は『クッパがピーチ姫をさらう理由』を駆け足で紹介してみましたが、近年のタイトルになればなるほど、横暴でありながらどこか憎めない親しみやすさを感じるようになっていました。

とはいえそのルーツをたどると本物の侵略者で、支配を企てた…どころか1度キノコ王国を滅ぼしているのは恐ろしいところです。

今やクッパがピーチをさらい、それをマリオが助ける…というのはおなじみの流れで、キノピオやピーチ本人ですらそこまで緊張感を持っていないこともありますが、息子のクッパJr.の影響もあってそれだけクッパも丸くなったのかもしれません。

しかしそれでもカメ一族からの信頼は厚く、2013年には『ゲーム史上、最も偉大なゲームの悪役』としてギネスにも認定されているので、次はどのような理由でピーチ姫をさらうのか…これも1つの見どころだと思います。

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