どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)
1985年に『スーパーマリオブラザーズ』が発売され今年で38年目を迎えますが、2023年4月28日にはついに『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の公開も控えていて、今から心待ちにしている方も多いと思います。
トレーラーを見るとアイテムによるパワーアップはもちろん、ファイアバーなどが置かれたアスレチックコースや『マリオカート』の再現など…様々な要素が取り入れられていて、ものすごい数の『マリオらしさ』が詰まっていそうで私も楽しみです。
さりげなく設定が変更されている『ドンキーコング』
劇場版スーパーマリオブラザーズはかなり幅広い作品からキャラクターが登場するようで、ヨッシーやヘイホーはもちろんカメック、ムーチョ、ブラッキーなどなど…中には近年ゲームに出ていなかったキャラクターまでいます。
公式サイトのあらすじによると、どうやらマリオとルイージはニューヨークのブルックリンで配管工を営んでいるらしく、ゲームでの設定と異なる部分もあるようです。
メインキャラクターの紹介もされていますが、その中で気になったのが『ドンキーコング』の設定で、『クランキーコングの後継者であり息子』と記載されていました。
もともとドンキーコングはクランキーコングの『孫』だったハズですが…、今回はこの2人の関係性について簡単に調べてみようと思います!
マリオと戦っていた先代ドンキーコング
ドンキーコングの歴史を紹介するのであれば、まず1981年にアーケードで発売されたゲーム『ドンキーコング』から説明しなければなりません。
この頃のドンキーコングは先代に当たり、現在のクランキーコングの若いころの姿とされていますが、当時ドンキーコングはマリオのペットとして飼われていました。
しかしマリオは恋人のレディ(現在のポリーン)ができてからドンキーコングをかまってあげることが減り、嫉妬とイタズラ心からレディをさらってしまいます。
ドンキーコングは工事現場に逃げ込みますが、100m地点のステージでマリオは鉄骨を支えていたすべてのビスを抜いてドンキーコングを落下させ、無事レディの救出に成功しています。
ちなみにこのドンキーコングはかなり高所から落下していますが、ディレクターの宮本茂さんによれば『マリオとドンキーは敵同士ではないため、ドンキーを殺すのではなく、プレイヤーが知恵を使ってイタズラ者の気を失わせる』のがテーマで、お互い殺意を持っていたわけではないようです。
とはいえレディに手を出した罰なのか、続編『ドンキーコングJR.』ではドンキーコングは檻に幽閉されており、息子のジュニアがマリオからドンキーコングを助け出す物語になっていました。
本作はマリオが悪役で常に鞭を持っており、ワニの機械『スナップジョー』などをジュニアに突撃させてきますが、最終ステージですべてのカギを集めると鉄骨が崩壊、前作とは逆にマリオが高所から落下してしまいます。
ドンキーコングJR.はその後1992年発売の『スーパーマリオカート』にも登場、クッパに並ぶほどの大きさに成長していて、取扱説明書にも『マリオの元ライバル』と紹介されていました。
1994年6月にゲームボーイで発売された『ドンキーコング』はファミコン版ドンキーコングにアクションパズルの要素を加えたもので、親子そろってマリオを邪魔してくる様子は印象に残っている方も多いかもしれません。
『スーパードンキーコング』からドンキーも2代目に
1994年11月発売のスーパーファミコン用ソフト『スーパードンキーコング』では『ディディーコング』や『ファンキーコング』など新しいコングファミリーが登場し、『クランキーコング』もこれがデビュー作になります。
クランキーコングはファミリーを取りまとめる長老のようなキャラクターで、その小言の多さから周りに口うるさく思われていますが…、彼こそファミコン時代にマリオと戦っていた先代のドンキーコング本人です。
体は痩せ細って腰も曲がり、かつての屈強な雰囲気は感じられないものの、孫である2代目ドンキーコングに様々な知識を授け、タル投げを教えたのもクランキーコングだといわれています。
本作の2代目ドンキーコングがクランキーコングの孫となると、息子に当たるドンキーコングJR.はどうなったのか気になりますが…、『スーパードンキーコング』シリーズにジュニアは一切登場しておらず、彼が現在どのような立場なのかも語られていません。
その後『マリオカート64』『マリオゴルフ64』などにも2代目ドンキーコングが登場するようになり、ジュニアの出番は年々減少していきました。
ところが2000年発売の『マリオテニス64』では2代目ドンキーと共にジュニアも参戦、久しぶりのプレイアブルキャラクターになり、ダブルスは2人でペアを組んでいます。
しかし2代目ドンキーコングとジュニアの関係性はそこでも結局明らかにされず、一部の攻略本には『親子』と紹介されているものの、それが公式の設定なのかは怪しいところです。
そもそも親子だとしても、クランキーコングの息子であるジュニアが子供の姿で、孫の2代目ドンキーコングの方が大人の姿なため…非常にややこしい関係性になっています。
マリオテニス64を最後にジュニアはしばらくコンシューマーゲームに登場しなくなり、『スーパーマリオメーカー』のキャラマリオや『ドンキーコング トロピカルフリーズ』の背景などでしか見られなくなってしまいました。
ドンキーコングを息子というには歳が離れすぎている?
そんな長らくクランキーコングの孫として活躍していたドンキーコングですが、最初に書いた通り劇場版では『クランキーコングの息子』に設定が変更されていました。
どうやら映画ではクランキーコングはジャングル王国のコング軍を率いるリーダーで、ドンキーコングはその後継者とされているため、孫のままでは後継者にするのは不自然だったのかもしれません。
本来の息子だったジュニアの立場がさらに複雑になっていますが…、これはあくまで映画での設定で、今後のゲームにも引き継がれるのかはまだ未知数です。
とはいえ映画のドンキーコングはまだ子供っぽいところも残る若き戦士で、クランキーコングと比べると息子と呼ぶには歳が離れすぎているのでは…?とも思います。
クランキーコングは『スーパードンキーコング2』で杖を2本使ってようやく立ち上がっていたり、『スーパードンキーコング64』では妻のリンクリーコングが他界していたり…その見た目通りかなり高齢なのがうかがえます。
しかし一方で『ドンキーコング たるジェットレース』にてプレイアブルキャラクターとして参戦、『ドンキーコング ジャングルクライマー』や『ドンキーコング トロピカルフリーズ』などではドンキーと共に冒険していて、『年寄りには応える』と愚痴をこぼしながらも活動範囲は若返っているようです。
その老齢なのもあってか『マリオパーティ』『マリオカート』などのオールスターゲームには参戦しておらず、因縁があったマリオやポリーンとの再会は未だに叶っていません。
つまりマリオとは何気に映画で初共演…なのですが、トレーラーを見るとクランキーコングもカートに乗り込みレインボーロードを疾走していて、見た目は変わらずとも中身は『ドンキーコングの父親』としてさらに若々しくなっている…のかもしれません。
そもそもマリオの見た目が変わっていないのに初代ドンキーコングだけ老けていたり、2代目ドンキーコングとジュニアが共演していたり、マリオの世界で時間軸を考慮するのがナンセンスなのかもしれませんが、映画でドンキーがクランキーのことをどのように呼ぶのかも気になるところです。
映画のマリオはニューヨークを拠点にしているとのことですが、原作でマリオの出自が明確にされたことはなく、恐らくこれは劇場版特有の設定ではないかと思われます。
ドンキーコングとクランキーコングの親子関係もこの映画限り…な可能性はありますが、かつてクッパの息子だった『ルドウィッグ』や『イギー』といったクッパ7人衆が子分に変更されたり、突然設定が変わる可能性もなくはありません。
その場合ドンキーコングJR.は本当に立つ瀬がなくなってしまいますが…、かといってドンキーコングシリーズに再び登場することもあるのか、今後の動きにも注目したいと思います。
クランキーもそのうちマリオファミリーおなじみになるのかも
というわけで今回は2023年4月28日に公開が予定されている『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に関連して、ドンキーコングとクランキーコングの関係性を簡単に調べてみました。
前々から『ドンキーコングJR.はどうなった?』という意見は出ていましたが、少なくともこの映画ではジュニアの存在しない世界線のようです。
かつてはクランキーコングも椅子に座ってアドバイスをくれる落ち着いたキャラクターでしたが、作品を重ねるごとに活動的になり、ついに映画ではゲームより先にマリオカートに乗り込みました。
現在『マリオカート8 デラックス』では『コース追加パス』が配信中で、新キャラクターも追加されており、映画に合わせてクランキーコングが参戦…の可能性もあるかもしれません。
映画はもちろん任天堂の監修のもと作られているので、今回の設定がパラレルなのか、それとも今後のゲームにも反映されていくのか、今から公開が楽しみです。
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