こんにちは、こんばんは、『みう太』と書いて『みうた』と申します!(Xアカウント)
2025年に40周年を迎えた『スーパーマリオブラザーズ』は、2026年4月24日に『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』も公開され、40年にわたって数多くのキャラクターが活躍し続けています。
3Dマリオの完全新作は『フューリーワールド』を除けば2017年の『スーパーマリオ オデッセイ』が最後でしたが、宮本茂さんも以前に「ニンテンドーダイレクトを楽しみにしててください」とコメントを残していて、今後の展開にも期待が高まる今日この頃です。
※この記事は2018年3月7日に投稿したものを再構築しています。
実はキノコ王国の住民だった『クリボー』
『スーパーマリオ』シリーズでおなじみの敵キャラクターといえば、真っ先に思い浮かぶのが『クリボー』です。映画でも原作通りクッパの手先として登場しており、今やマリオを代表する敵キャラクターのひとりになっています。
クリボーは名前に「クリ」と入っていますが、実は「栗」ではなく「キノコ」がモチーフで、かつて「クッパがキノコ王国を侵略した際に裏切ったキノコ族」という設定も存在していました。

スーパーマリオシリーズには、さまざまなキノコをモチーフにしたキャラクターやアイテムが登場しますが、デザインはあくまでファンタジーなので、現実のキノコとどこまで関係があるのかは興味深いところです。
というわけで今回は、『スーパーマリオ』に登場するクリボーやキノピオなどについて、現実に同じようなキノコが存在するのかを調べてみたいと思います!
実は栗じゃない、開発者が明かしたクリボーの正体
1985年発売の『スーパーマリオブラザーズ』から登場している『クリボー』は、先ほど触れたように「栗」と間違われやすいキャラクターですが、デザインを担当した宮本茂さんは『しいたけ』をイメージしていたそうです。
『クリボー』という名前は、プログラマーが開発中に勝手に言い出した呼び名で、いつの間にかそれを周りも使うようになり、宮本さんも「もうそのままにしといてあげよう」と判断した結果、正式名称になったとコメントしています。
任天堂公式サイトの『社長が訊く・New スーパーマリオブラザーズ Wii』編でも、制作部部長の手塚卓志さんが「あれ、”しいたけ”なんですよ」と明かし、岩田前社長が「”くり”じゃないんですね」と驚く場面が記録されています。

『スーパーマリオブラザーズ』では2Dアクションの性質上、正面を向いたまま横にカニ歩きをしていましたが、『スーパーマリオ64』以降は自由に歩けるようになり、その後も多くのタイトルに登場しました。
しいたけがモチーフということもあり、手がないので、以前はなかなかプレイアブル化に恵まれませんでした。しかし、近年では『マリオカート ワールド』や『マリオテニス フィーバー』などへも参戦を果たし、かなり活躍の幅を広げています。
また、『パタクリボー』『マメクリボー』『ネコクリボー』など、派生種も非常に多く、陸だけでなく空や海など、さまざまな環境に適応しているのも大きな特徴です。

シイタケは日本を代表するキノコで、海外でも「Shitake」として親しまれています。和食・洋食・中華など幅広い料理に使われる万能性は、ある意味でクリボーらしい…?と言えるかもしれません。
また、しいたけは干すと風味や旨味が増すことでも知られています。水で戻る性質を考えると、『干しクリボー』のようなキャラクターがいつか出てきても面白いかもしれません。
ただし、あくまでデザインのモチーフがしいたけというだけで、マリオの世界にしいたけが存在すると公式に明言されたことはありません。そのため、同じキノコ族である『キノピオ』と姿が大きく異なる理由などは、まだ明らかにされていないようです。
キノピオやスーパーキノコは、あの有名な毒キノコ?
キノコ王国に住むキノコ族の代表といえば『キノピオ』です。クリボーとは異なり人間に近い体型をしており、頭部にある赤い斑点模様のキノコのカサが大きな特徴となっています。
『スーパーマリオ』シリーズでおなじみのアイテム『スーパーキノコ』も、赤と白の水玉模様で、一見すると毒キノコのような色合いをしていますが、マリオの世界ではむしろ「良いもの」の象徴として扱われることが多いです。
なぜこのような毒々しい色合いになったのかは定かではありませんが、ピーチ姫は海外でかつて『Princess Toadstool(毒キノコ姫)』と呼ばれていました。『Toadstool』とは、赤地に白い水玉模様が特徴的な『ベニテングダケ』のことを指します。


『毒キノコ姫』という呼び名はインパクトがありますが、ベニテングダケは欧米では幸運のシンボルとして親しまれており、1900年頃からはクリスマスカードのイラストにもたびたび使われていたそうで、決して悪い意味ではないようです。
そのため、キノピオもベニテングダケをモチーフにしていると思われますが、実際のベニテングダケとは配色が逆(白地に赤い水玉)で描かれています。
現在ではピーチ姫を『Princess Toadstool』と呼ぶこともなく、キノピオも赤以外に黄色、青、紫、ピンクなどさまざまな色が存在するので、毒キノコがモチーフというイメージは薄れているのではないかと思います。

なお、ベニテングダケは非常に有名な毒キノコの一つですが、想像するほど毒性は強くなく、毒抜きや塩漬けにして食用にする地域もあって、うま味成分が多いことから「他のキノコはいらない」と評する人もいるそうです。
19世紀頃からヨーロッパで食べられていた記録が残っており、ロシアの博物学者が無毒化の方法を記してもいます。しかし、もちろん完全に無毒化できるとは限らないため、知識のない状態で食べるのは非常に危険です。
それだけ美味しいとなれば、マリオがスーパーキノコを好む理由もなんとなく分かる気がしますが、近縁種には『テングダケ』など猛毒を持つ種類もあるため、もしそちらがモチーフになっていたら……と考えると、少し気になるところです。
地下にいるクリボーは、しいたけとは思えない青さ
『クリボー』は亜種も含めて全体的に茶色がベースですが、『スーパーマリオブラザーズ』のW1-2をはじめとする地下ステージでは、完全に色違いの青いクリボーが登場します。
正直なところ、その見た目はしいたけとはかなりかけ離れています。なぜこのような色合いになったのか公式な理由は明かされていませんが、当時はファミコンの色数の制限もあり、背景と色パレットを共有せざるを得なかったため、茶色から青に変更されたと考えられます。
色が違うだけで、動きや強さは地上のクリボーとまったく変わらず、区別もされていませんでしたが、2001年発売の『マリオストーリー』では『ヤミクリボー』という名前が付けられ、HPや攻撃力が少し高めに設定されました。

本編シリーズではあまり登場しませんが、『ペーパーマリオ』シリーズではたびたび登場しており、『ヤミパタクリボー』『ヤミトゲクリボー』などの派生種も存在しています。
青というよりは紺に近い深い色合いをしていますが、実際にそんなキノコがあるのか調べてみたところ、『コンイロイッポンシメジ』というキノコが実在するそうです。
まさにヤミクリボーのような紺色のキノコで、このような色をしたキノコは全体的に非常に珍しいとされており、夏から秋にかけて、日本でも林に自生することがあります。

毒は持っておらず無害とされていますが、青は食欲を減退させる色であり、食用として扱われた例もほとんどありません。そのため、最新の図鑑でも食毒不明として記載されることが少なくないそうです。
他にも似た色合いのキノコとして『ソライロタケ』『ナスコンイッポンシメジ』『ルリハツタケ』などが存在します。これらはちょっとした衝撃で傷が付くと黄色く変色してしまうため、きれいなものを「幸せの青いキノコ」と呼ぶ人もいるそうです。
ヤミクリボーの色味が実際のキノコを直接モチーフにしているわけではありませんが、現実世界にも十分あり得る色合いであり、運が良ければ身近な林で出会える可能性もあります。
見るからに食べるには勇気のいる紫色の『毒キノコ』
『スーパーマリオ』シリーズにはさまざまなパワーアップアイテムが登場しますが、1986年に発売された『スーパーマリオブラザーズ2』では、触るとマリオがダメージを受けてしまう『毒キノコ』が初めて登場しました。
説明書に「1UPキノコと間違えないように」と書かれている通り、これはダミーアイテムで、他のアイテムと同じく特定のブロックを叩くと出現し、画面を動き回ってマリオの邪魔をしてきます。
しかし当時から茶色や灰色で描かれており、緑色の1UPキノコとは色合いが大きく異なっていたため、ダミーアイテムとしてはあまり機能しておらず、「本物と間違えて取ってしまった」という人は少なかったようです。

1993年発売の『スーパーマリオコレクション』に収録されたリメイク版『スーパーマリオブラザーズ2』では、カサの部分が紫色に変更されました。これにより、通常のキノコとは違うマイナスアイテムであることが、より一目で分かりやすくなっています。
作品によって見た目は少しずつ異なりますが、その後も『マリオパーティ』や『スーパーマリオ3Dランド』などに登場する毒キノコは紫色で描かれることが多く、今やこの色のイメージが定着しているのではないかと思います。
紫色のキノコは現実にもいくつか存在していて、中でも代表的なのが秋に発生する『ムラサキシメジ』です。きれいな円状に群生する様子は「フェアリーリング」と呼ばれ、「妖精が輪になって踊った跡」と言われていました。

一見すると口にするには勇気のいる色をしていますが、れっきとした食用キノコであり、特にヨーロッパでは古くから「ピエ・ブルー(青い足)」と呼ばれる高級食材として親しまれ、栽培も行われています。
他にも『コムラサキシメジ』『ムラサキアブラシメジ』『ムラサキアブラシメジモドキ』などの似た種類があり、いずれも毒々しい見た目ながら食べられるキノコなので、マリオの『毒キノコ』のイメージとは意外にもかけ離れているようです。
もちろんキノコには数えきれないほどの種類があるため、毒性を持つ紫色のものも存在しますが、いつか毒キノコを好んで食べるキャラクターが登場する……なんて展開も面白いかもしれません。
食べるとマリオが1人増える?不思議な『1UPキノコ』
先ほど紹介した『毒キノコ』が成り済まそうとしていた『1UPキノコ』は、ほとんどの『スーパーマリオ』シリーズに登場するアイテムで、貴重ではありますが、手に入れるとマリオの残機が1つ増える、非常に不思議な効果を持っています。
見た目は『スーパーキノコ』のカサの赤い部分を緑色に変えたようなデザインで、水玉模様があるものの『ベニテングダケ』とは似ても似つかず、現実で見かけたらかなりショッキングな色合いかもしれません。
ちなみに『1UP』は今やおなじみの言葉ですが、「ワンアップ」「いちアップ」「ワンナップ」など複数の読み方があり、説明書によってフリガナも異なっていたため、明確な読み方は定まっていないようです。

緑色のキノコは青いキノコと同様に珍しく、実際にお目にかかる機会はほとんどありませんが、夏の広葉樹林に自生する『アイタケ』は、緑色のカサに白い柄という、まさに1UPキノコを思わせる色合いをしています。
アイタケも見た目に反して食用キノコであり、食感は少しボソボソしているものの「美味しい」と評価する声もいくつか見られました。
はるか昔の日本では、植物の『藍』で染めた色を『藍色』と呼び、それは現在の深い青ではなく、青に黄色を混ぜた緑に近い色だったと言われています。このキノコもその色から『藍茸(アイタケ)』と呼ばれるようになったと考えられています。

キノコは現代でも多くの謎が残っており、新しい種類が次々と発見されています。2011年には、新たな緑色のキノコ『フカミドリヤマタケ(別名:ヒスイタケ)』が報告されました。
このキノコは他の種類に比べて情報が少なく、食用可能かどうかや生育環境などの詳細はほとんど分かっていません。そのため、キノコマニアの中には「フカミドリヤマタケを見られるだけで出かける価値がある」と言う人もいるそうです。
これらのキノコが直接1UPキノコのモチーフになったわけではありませんが、『めったにお目にかかれない貴重さ』という点では、通じるものがあるのかもしれません。
意外にも現実世界にあり得るキノコの色だった
というわけで今回は、『スーパーマリオ』に登場するさまざまなキノコに焦点を当て、現実世界に似たキノコが存在するのかを調べてみました。
クリボーがしいたけをモチーフにしていることは以前から知っていたのですが、今やクリボーにはさまざまな種類が存在し、その色味は「しいたけ」という一言では表せないほどバリエーションが豊かです。

ひとつ意外だったのは、見た目に反して食べられる種類が多かった点で、特に『毒キノコ』のような紫色のキノコが、実は高級食材として扱われているのは予想していませんでした。
もちろん、現実世界のキノコに偶然似ているだけで、ゲームとの直接的な関係はありませんが、こういった調べ物をしてみると新しい発見があって、とても面白いと感じた今日この頃です。
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