キノピオやクリボーのような色のキノコは現実世界に実在するのか色々調べてみた

任天堂のゲーム
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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

今年で38年目を迎える『スーパーマリオブラザーズ』は、2023年4月28日に『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の公開も控えており、どのような活躍が描かれるのか楽しみにしている方も多いのではないかと思います。

完全新作となるゲーム本編は2017年に発売された『スーパーマリオ オデッセイ』が最後でしたが、具体的な予告はないものの、宮本茂さんも『ニンテンドーダイレクトを楽しみにしててください』とコメントを残していて、今後の展開にも期待の膨らむ今日この頃です。

※この記事は2018年3月7日に投稿したものを再構築しています。

実はキノコ王国の住民だった『クリボー』

そんな『スーパーマリオ』シリーズおなじみの敵キャラクターといえばまず思いつくのが『クリボー』で、映画でも原作通りクッパの手先として登場するのが明らかになっており、今やマリオを代表するキャラクターの1つでもあります。

クリボーは名前に『クリ』と入っていますが、実は『栗』ではなく『キノコ』がモチーフで、かつて『クッパがキノコ王国を侵略した際に裏切ったキノコ族』という設定も残されています。

スーパーマリオには様々なキノコをモチーフにしたキャラクターやアイテムが登場しますが、もちろんデザインはファンタジーなものなので、どこまで現実のキノコと関りがあるのかは未知数なところです。

というわけで今回は『スーパーマリオ』に登場するクリボーやキノピオなどについて、現実に同じようなキノコが存在するのか調べてみようと思います!

実は栗じゃない、開発者が明かしたクリボーの正体

1985年発売の『スーパーマリオブラザーズ』から登場している『クリボー』は、先ほど少し触れたように『栗』によく間違われるキャラクターですが、キャラクターをデザインした宮本さんは『しいたけ』をイメージしていたそうです。

『クリボー』という名前はプログラマーが勝手に言い出したもので、気づいたら周りもそう呼ぶようになり、宮本さんも『もうそのままにしといてあげよう』と、開発中の呼び名がそのまま正式名称になったとコメントしています。

当時のインタビュー記事はこちら

任天堂公式サイトに掲載されている『社長が訊く』の『New スーパーマリオブラザーズ Wii』編でも、制作部部長であった手塚卓志さんが『あれ、”しいたけ”なんですよ』と答え、岩田前社長も『”くり”じゃないんですね』と驚く一幕がありました。

『スーパーマリオブラザーズ』におけるクリボーは2Dアクションゲームという性質もあり、正面を向いたままカニ歩きしていましたが、『スーパーマリオ64』以降になると正面を向いて歩くようになり、その後も活躍の機会を増やしています。

しいたけがモチーフになっている故か手はなく、『マリオカート』などに参戦は未だ叶っていないものの、『ルールを理解できていない初心者』とはいえ『役満DS』には参加しており、意外とできることも年々増えているようです。

また『パタクリボー』『マメクリボー』『ネコクリボー』など派生種も非常に多く、陸だけでなく空や海など…幅広い地域に適応しているのも特徴だと思います。

シイタケといえば日本を代表するキノコで、海外でもそのまま『Shitake』と呼ばれており、和風・洋風・中華とあらゆる料理で使われる万能性はある意味クリボーらしい…ともいえます。

また、しいたけは『干ししいたけ』にすると風味やうま味が増すことでも知られていて、水で戻る性質を考えると『干しクリボー』のようなキャラクターがいつか出てきても面白いかもしれません。

あくまでデザインのモチーフがしいたけなだけであって、マリオの世界にしいたけがあると明言されたことはないので、なぜ同じキノコ族である『キノピオ』とここまで姿が違うのか…などは明らかではないようです。

キノピオやスーパーキノコはあの有名な毒キノコ?

キノコ王国に住んでいるキノコ族といえば『キノピオ』も代表的で、キノピオはクリボーと違って人間に近い体を持っており、頭部の赤い斑点模様のキノコのカサが特徴的です。

『スーパーマリオ』おなじみのアイテム『スーパーキノコ』も赤と白の水玉模様で、見るからに毒キノコのような色合いをしていますが…、マリオの世界においてはむしろ『良いもの』の色として扱われることも少なくありません。

なぜこんな毒々しい色合いになったのかは定かではないものの、ピーチ姫はかつて海外で『Princess Toadstool(毒キノコ姫)』と名付けられていて、『Toadstool』は赤地に白い水玉模様が特徴的な『ベニテングダケ』のことも指します。

『毒キノコ姫』という呼び名はなかなかインパクトがありますが…、ベニテングダケは欧米では幸運のシンボルとして扱われていて、1900年頃からはクリスマスカードのイラストにもたびたび用いられることから、決して悪い意味ではないようです。

となればキノピオももちろんベニテングダケがモチーフになっていると思われますが…、キノピオは白の下地に赤い水玉なので、実際のベニテングダケとは逆の配色で描かれています。

現在はピーチ姫を『Princess Toadstool』と呼ぶこともなく、キノピオも赤だけでなく黄色や青、紫、ピンクなど様々な色が存在するので、今や毒キノコがモチーフ…というイメージはなくなっていそうです。

なお、ベニテングダケは非常に有名な毒キノコの1種ですが、実は想像するより毒性は弱く、毒抜きや塩漬けにして食べる地域もあって、うま味成分の多さから『他のキノコはいらない』と評する人もいるそうです。

19世紀ころからヨーロッパ地域で食べられていた記録が残されていて、ロシアの博物学者がその無毒化の方法も記してはいるものの、『完全な無毒化』ができるとも限らないため、知識のない状態で食用にするにはかなり危険と思われます。

それだけ美味しいとなれば何となくマリオがスーパーキノコを好む理由も分かる気がしますが…、近縁種に『テングダケ』など猛毒を持った種類もあり、そちらがキノピオのモチーフになっていたらどうなっていたのか…ちょっと気になるところです。

地下にいるクリボーはしいたけとは思えない青さ

『クリボー』は亜種も含めて全般的に茶色がベースになっている中で、『スーパーマリオブラザーズ』のW1-2を始めとした地下のステージでは、完全に色違いである青いクリボーが登場しました。

正直その見た目はしいたけとはかけ離れていて、なぜこのような色合いになったのか理由は定かではありませんが…、暗い地下の雰囲気に合わせてクリボーの色も青系統に変更したのではないか…と推測されています。

色が違うだけで地上のクリボーと動きや強さはまったく変わらず、茶色のクリボーと区別もされていませんでしたが、2001年発売の『マリオストーリー』では『ヤミクリボー』という名前が付けられ、HPや攻撃力も少しだけ高めなのが特徴的です。

『スーパーマリオ』シリーズの本編にはそこまで登場しないものの、『ペーパーマリオ』シリーズにはたびたび登場しており、『ヤミパタクリボー』『ヤミトゲクリボー』などの別種も存在しています。

青というよりは紺に近いくらい深い色をしていて、実際にそのようなキノコがあるのか疑問ですが…調べてみたところ『コンイロイッポンシメジ』というキノコが実在するそうです。

まさにヤミクリボーのような紺色のキノコで、このような色をしたキノコは全体を見ても非常に少ないらしく、夏~秋にかけて日本でも地下…ではなく林に自生することがあるといわれています。

引用:https://kinoco-zukan.net/koniroipponshimeji.php

毒を持っておらず無害とされていますが、青は食欲を減退させる色であり、食用として扱われたケースもほとんどないため、未だに新しい図鑑でも食毒不明として記載されることが少なくありません。

他にも似たような色のキノコでは『ソライロタケ』『ナスコンイッポンシメジ』『ルリハツタケ』などが存在していて、ちょっとした衝撃でも傷が付くと黄色く変色してしまうため、きれいなものを『幸せの青いキノコ』と呼ぶ人もいるようです。

ヤミクリボーの色味は実際のキノコをモチーフにしているわけではないと思いますが、十分現実世界にもあり得る色合いであり、運が良ければ身近に群生している可能性も考えられます。

見るからに食べるには勇気のいる紫色の『毒キノコ』

『スーパーマリオ』には様々なパワーアップアイテムが登場しますが、1986年に発売された『スーパーマリオブラザーズ2』では触るとマリオがダメージを受けてしまう『毒キノコ』が初登場しました。

説明書に『1UPキノコと間違えないように』と書かれる通りダミーアイテムで、他のアイテムと同じく特定のブロックをたたくと出現し、意志があるのかないのか…画面を移動し続けてはマリオを邪魔してきます。

しかし当時から茶色や灰色で描かれ緑色の1UPキノコとは大幅に色合いが違ったため、ダミーアイテムとしてはあまり機能しておらず、『本物と間違えて取ってしまった』という方はどうやら少なかったようです。

1993年発売の『スーパーマリオコレクション』ではリメイクされた『スーパーマリオブラザーズ2』が収録されていますが、今度はカサの部分が紫色に変更され、より通常のキノコよりマイナスアイテムであることが分かりやすくなっています。

作品によって少しずつ見た目が違うものの、その後も『マリオパーティ』や『スーパーマリオ3Dランド』などに登場した毒キノコは紫色で描かれているため、今やその色のイメージは定着しているのではないかと思います。

紫色のキノコにもいくつか種類があり、中でも代表的なのが秋に発生する『ムラサキシメジ』で、きれいな円状に群生している様子は『フェアリーリング』と呼ばれ、『妖精が輪になって踊った跡』と信じられていたそうです。

引用:https://www.hokto-kinoko.co.jp/kinokolabo/album/812/

いかにも口にするには勇気のいる色をしていますが…れっきとした食用キノコであり、特にヨーロッパでは古くから『ピエ・ブルー(青い足)』と呼ばれる高級食材で、栽培もおこなわれています。

他にも似た種類に『コムラサキシメジ』や『ムラサキアブラシメジ』『ムラサキアブラシメジモドキ』などがあって、いずれもやはり毒々しい見た目をしていながら食べられる種であり、マリオの『毒キノコ』のイメージとは意外にも離れているようです。

もちろんキノコには数えきれないほどの種類が存在するので、毒性を持った紫色のキノコも存在しますが、いつか逆に毒キノコを好んで食べるキャラクターが登場する…なんてのも面白いかもしれません。

食べるとマリオが1人増える?不思議な『1UPキノコ』

先ほどの『毒キノコ』が成り済まそうとしていた『1UPキノコ』はほとんどの『スーパーマリオ』シリーズに登場し、貴重ではありますが手に入ればマリオの残機が1つ増える非常に不思議なアイテムです。

『スーパーキノコ』のカサの赤い部分をそのまま緑色にしたような見た目で、水玉模様があるとはいえ『ベニテングダケ』とは似ても似つかず、その色合いはリアルで見かけたらなかなかショッキングなキノコかもしれません。

ちなみに『1UP』は今やおなじみになった言葉ですが『ワンアップ』『いちアップ』『ワンナップ』など複数の読み方があり、説明書ごとにフリガナも違うため、明確には定まっていないようです。

緑色のキノコも青いキノコと並んで珍しく、実際にお目にかかる機会はほとんどないと思いますが…、夏の広葉樹の山林に自生する『アイタケ』は緑のカサに白い柄と、まさに1UPキノコのような色合いをしています。

アイタケもその見た目に反して食べられるキノコであり、食感はボソボソとしているものの『美味しい』という意見もいくつか見られました。

はるか昔の日本では植物の『藍』から染め上げた色を『藍色』と呼んでいて、それは近年の『深い青』ではなく『青に黄色を混ぜた緑に近い色』だったことから、このキノコも『藍茸(アイタケ)』と呼ぶのではないかといわれています。

引用:https://www.1101.com/kinokonohanashi/346/eat.html

キノコは現代でも謎に包まれた部分が大きく、新しい種類が日々発見されており、2011年には新たな緑色のキノコ『フカミドリヤマタケ(別名ヒスイタケ)』が報告されています。

他のキノコに比べると明らかになっている情報が少なく、食べることができるのか、どのような環境で発育するのかなど詳細不明で、キノコマニアからすれば『フカミドリヤマタケが見れる』というだけで出かける価値がある、という人もいるそうです。

これらキノコをモチーフに1UPキノコがデザインされたわけではありませんが、『めったにお目にかかれないほど貴重』という意味では似ているのかもしれません。

意外にも現実世界にあり得るキノコの色だった

というわけで今回は『スーパーマリオ』に登場する様々なキノコに焦点を当てて、『似ているキノコは現実世界に存在するのか』を調べてみたところ、思った以上に近い見た目のキノコが実在するようで驚きました。

クリボーがしいたけであることは以前から知っていたのですが、今やクリボーにも様々な種類が存在し、その色味は『しいたけ』の一言では表せないほどバリエーション豊かです。

1つ意外だったのは見た目に反して食べられる種類が多かったことで、特に『毒キノコ』のような紫色のキノコが高級食材というのは予想していませんでした。

もちろん『現実世界のキノコに偶然似ている』だけであってゲームとの関りはまったくありませんが、たまにはこういった調べものもしてみると新しい発見があって面白いところです。

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