ミュウツーより珍しい?初代ポケモンで入手困難だったポケモンを紹介してみる

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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

現在ポケットモンスターと初音ミクがコラボレーションした『ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs』、通称『ポケミク』という企画が始動しており、毎週様々な楽曲がYoutubeにて公開されています。

ただ初音ミクがポケモンのことを歌うだけでなく、ゲーム原作の効果音や鳴き声なども取り入れられていて、私も毎週の公開を楽しみにしている今日この頃です。

伝説よりも入手困難な初代のポケモンたち

そんな『ポケットモンスター』の記念すべき1作目といえば、1996年に発売された『ポケットモンスター 赤・緑』で、のちに発売された青・ピカチュウも含めれば全世界で4600万本以上を売り上げました。

1つのゲームに複数バージョンがある、というのが当時は非常に珍しく、発売当初は両バージョン合わせて23万本程度の売り上げにとどまっていましたが、メディアミックスの影響や口コミで人気が広がり、今やゲームを語るうえで欠かせない存在にまで成長しています。

初代ポケットモンスターには全部で151種類のポケモンが登場し、ポケモン図鑑の完成こそ子供たちの憧れ…ではあったものの、『オンライン通信交換』や『タマゴ』などすらなかった当時は、伝説のポケモンより入手が難しいポケモンも少なくありませんでした。

というわけで今回は初代ポケモンにおいて手に入れるのが難しく、ある意味『ミュウツーよりも珍しいポケモン』をいくつか紹介してみようと思います!

自分だけのパートナーだった『ヒトカゲ』『フシギダネ』『ゼニガメ』

『ポケットモンスター』の旅の始まりといえば、博士から1匹のポケモンを譲り受けるのがシリーズ恒例となっていて、『ほのお』『くさ』『みず』タイプのいずれか1つから選択できます。

初代ポケモンではご存じの通り『ヒトカゲ』『フシギダネ』『ゼニガメ』の3匹が用意されており、主人公はこの中から自分の旅のパートナーを選ぶ必要がありました。

これはバトルにおいて肝となる『タイプ相性』のチュートリアルも兼ねているので、ほのおはくさに強い、くさはみずに強い、みずはほのおに強い、と基本的な相性を自然に理解できます。

いわゆる『御三家』と呼ばれる最初のポケモンはどのシリーズにおいても基本的に野生で生息しておらず、自分の選ばなかったポケモンを入手するには他のカートリッジから通信交換で送ってもらう必要がありました。

近年のシリーズであれば、この3匹のポケモンは野生で出現しないとしてもタマゴを孵化させて個体を増やすことが可能で、インターネットを通じたオンラインによる通信交換も難しくありません。

しかしタマゴが存在しない初代においては個体を増やすこともできず、いわばそのデータにおいて唯一無二の存在なため、『他人から譲ってもらう』のは非常にハードルが高く、自分でカートリッジを2つ用意した…なんて方も多いのではないかと思います。

また、最初の3匹は主人公とライバルで1匹ずつ選ぶので必然的に1匹残ってしまい、そのポケモンは研究所に放置され、旅先でも一切出現することがありません

そのため図鑑の『見つけたポケモン』にすら登録されず、残っているなら最後の1匹も主人公に渡してくれよ!と思った方は少なくないと思います。。

近年の作品では『絶対に出会わないポケモン』は極力減らされていて、『ポケットモンスター ソード・シールド』のダンデや、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』のクラベル校長が残りの1匹を手持ちに入れていたのは記憶に新しいところです。

同じく1つの進化系しか入手できなかった『イーブイ』

初代ポケットモンスターを代表するポケモンといえば『ピカチュウ』でしたが、ここ数年で『イーブイ』もかなり注目を集めるようになり、2018年発売の『ポケットモンスター Let’s Go! イーブイ』ではついにパッケージを飾るまでになりました。

イーブイ最大の特徴といえば分岐進化の多さで、現在『サンダース』『ブースター』『シャワーズ』『エーフィ』『ブラッキー』『リーフィア』『グレイシア』『ニンフィア』の計8種類にも及びます。

図鑑の説明によれば不規則な遺伝子が周りの環境に適応するため突然変異し姿を変えるらしく、今後もいつか新たな進化系が登場するのではないか…?と期待されている方も多いようです。

初代ポケモンでもサンダース、ブースター、シャワーズの3種類が進化先に用意されていて、それぞれに対応した『進化の石』を与えることで進化するのですが、肝心のイーブイが本編では1匹しか入手できず、1つのカートリッジですべての進化系を揃えることは不可能でした。

ポケモン預かりシステムの管理人である『マサキ』が住む『みさきのこや』のパソコンを調べるとイーブイの進化系の姿を確認でき、『見つけたポケモン』として図鑑に登録できたのは一種の救済措置…といえそうです。

こちらもヒトカゲ、フシギダネ、ゼニガメと同じように持っていないポケモンは譲ってもらう必要があり、図鑑を完成させるにはかなり難易度が高いポケモンなことには違いありません。

最初の3匹のポケモンは物語の最序盤で手に入るので、カートリッジが2つあれば片方を『はじめから』にし、博士から受け取ったら通信ケーブルでもう片方へ…を繰り返せば入手も難しくありませんが、イーブイは『タマムシシティ』まで物語を進める必要があるのも難易度を上げている要因の1つです。

ちなみに複数のポケモンから1つを選択する要素は他にもあって、例えば『おつきみやま』でもらえる化石の『オムナイト』と『カブト』や、ヤマブキシティの『かくとうどうじょう』でもらえる『エビワラー』と『サワムラー』など、当時から通信交換に重きを置いた作品であることが分かります。

この辺りはお互いに持っていないポケモンを交換し合えば図鑑も埋まりますが、不思議なことに選択が偏って『身の周りにカブトを選んだ友達がいない…』なんてことも意外と多かったのかもしれません。

進化させるにはケーブルが必要だった『通信進化』

『初代ポケットモンスターで珍しいポケモン』という話題になると欠かせないのが、ゲームボーイ同士をつないだ『通信交換』でのみ進化するポケモンに他なりません。

ポケモンを進化させるとなれば『レベルアップ』や『進化の石』が基本となる初代でも、『ユンゲラー』『ゴローン』『ゴースト』『ゴーリキー』の4匹に限っては通信交換をきっかけに進化します。

しかしいかにポケモンが歴史に残る大ヒットを遂げたとはいえ、通信交換するには本体やカートリッジのみならず『通信ケーブル』も必要であり、子供が用意するにはなかなか手間のかかる要素でした。

これら4匹のポケモンは野生でも出現せず、中でもゴローンから進化する『ゴローニャ』はトレーナーが誰も使用しないため、普通に遊んでいては『見つけたポケモン』にすら登録されない珍しさです。

一方で通信交換できる環境さえあれば比較的早い段階での入手も可能で、特にレベル16で進化したユンゲラーを即座にフーディンにすればステータスも申し分なく、序盤から終盤までパーティの主力として活躍してくれるポテンシャルを持っています。

のちの青版、ピカチュウ版では少しだけ入手難度が緩和され、町にいるトレーナーに話しかけると交換を持ちかけられ、一部のポケモンは1人でも手に入るようになりましたが、それでも図鑑コンプリートを目指すには他のカートリッジとの通信は必須です。

『もちもの』の概念が追加された『ポケットモンスター 金・銀』では特定のアイテムを持たせる必要があったり、『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』では特定のポケモン同士で交換がする必要があったり、シリーズを重ねるごとにバリエーションも増え、今やポケモンを代表する進化方法の1つでもあります。

とはいえさすがに通信進化のポケモンが増え過ぎたのか、『ポケットモンスター サン・ムーン』のアローラゴローニャを最後に追加されておらず、『ポケモンレジェンズ アルセウス』では通信せずとも『つながりのヒモ』を使えば進化できるようになりました。

インターネットで通信交換が容易になったとはいえ、やはり図鑑を埋めるにはなかなか大変な条件だったので、今後は『アイテムを持たせて通信交換』ではなく、『アイテムを使って進化』に緩和されていく可能性もありそうです。

見つけるのも捕まえるのも一苦労な『サファリゾーン』

これまでは基本的に野生で出現しないポケモンを紹介してきましたが、野生で出現するにも関わらず捕獲難易度が高いポケモンといえば、『サファリゾーン』のポケモンが挙げられます。

サファリゾーンはセキチクシティにあるポケモン捕獲用の施設で、500円を支払うと30個のサファリボールが支給され、一定時間(500歩)の間だけ広大な園内を自由に散策可能です。

園内は広場に加えて3つのエリアに分かれていて、それぞれ出現するポケモンも違い、『サイホーン』や『タマタマ』などここでしか見つからないポケモンも少なくありません

しかしサファリゾーンにおいて手持ちのポケモンを使ったバトルはご法度であり、野生のポケモンには『ボール』『石』『エサ』のどれかを投げることしかできず、このルールに乗っ取って捕獲する必要があります。

石を投げるとポケモンは怒りだし、捕獲しやすくなる代わりに逃げ出してしまう確率も上がり、逆にエサを投げると逃げにくくなる代わりに捕獲もしにくくなるので、どちらを優先して投げるかは難しいところです。

中でも『ラッキー』や『ケンタロス』、『ガルーラ』といった一部のポケモンはそもそも出現率が4%しかなく、出会えたとしても簡単にはボールに入ってくれない上に逃げてしまう可能性まであるので、捕獲には相当な根気が必要になります。

ミュウツーを始めとした伝説のポケモンは確かに捕獲率こそ低いものの、決まった場所に必ず出現するので出会うことは難しくないのに対して、サファリゾーンのポケモンは運が悪ければ出会うことすらままならなりません。

また『石を投げると捕獲率が上がる』というのも一種の罠で、実はサファリゾーンのポケモンが逃げる確率は『すばやさ』の数値が関わっていて、レベルの高いポケモンに石を投げるとほぼ100%逃げ出してしまうため、1ターン目で即座にボールを投げるのが最適解だったりもします。

『ケンタロス』や『ラッキー』は当時の公式大会でも使われるほど強力なポケモンで、喉から手が出るほど欲しいのに手に入らない…と悩んだ方も多かったのではないかと思います。

図鑑完成が難しいからこそ唯一無二の旅に

というわけで今回は初代『ポケットモンスター』において、ある意味でミュウツーより珍しいポケモンをいくつか紹介してみましたが、やはり友達との通信交換が大きな要素に組み込まれていたようです。

最新作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の舞台であるパルデア地方には400匹のポケモンが生息しているのに対して、初代はその半分以下の種類しかいないにも関わらず、ポケモン図鑑を完成させるのは簡単なことではありませんでした。

しかし自分で最初に選んだヒトカゲ、それに対してライバルが繰り出してくるゼニガメは物語を通して『そのトレーナーだけのパートナー』であり、まさに自分だけの物語を演出していたように思えます。

すべてのポケモンを捕まえることは難しくとも、自分で選んだポケモンだからこそ愛着を持ちやすく、それが歴史的な大ヒットにつながった理由の1つ…だったのかもしれません。

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