絵に飛び込む『スーパーマリオ64』だからこそ体験できた3つの仕掛けを紹介してみる

任天堂のゲーム
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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

2023年も6月に入りましたが、6月といえば毎年『Nintendo Direct』の配信が恒例であり、今年もそろそろ何か発表があるのではないか…?と期待されている方も多いようです。

まだ具体的な発表はないものの、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』も2023年5月12日に発売され、次にどのようなゲームが発売されるのかは確かに気になります。

箱庭アクションの元祖『スーパーマリオ64』

そんな任天堂のアクションといえば『スーパーマリオ』シリーズも欠かせませんが、3D空間を走り回れるマリオは2017年の『スーパーマリオ オデッセイ』を最後に完全新作が発売されておらず、最新作を望む声もちらほら見かけるようになりました。

2021年に発売された『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』では、オープンワールド要素を取り入れた『フューリーワールド』が追加され、今後マリオでオープンワールドをするための試験的作品…でもあったのかもしれません。

しかし、いくつものコースに分かれたいわゆる『箱庭マリオ』の人気も依然として高く、その始まりといえば1996年発売の『スーパーマリオ64』で、『絵に飛び込んで様々な世界を冒険する』コンセプトは当時大きなインパクトがありました。

2023年6月23日には生誕27周年を迎える『スーパーマリオ64』ですが、今回はそんな『絵に飛び込む』からこそできた印象的な要素を紹介してみようと思います!

一見普通に見える場所も新たな世界への入り口

『スーパーマリオ64』におけるピーチ城には数多くの絵が飾られていて、それはボムへいが大きく描かれていたり、美しくもどこか怪しい水底が描かれていたり、想像以上に多岐にわたります。

それらの絵にマリオが飛び込むことで『ボムへいの せんじょう』や『かいぞくの いりえ』に行けるのですが、中には『ここから別の世界に行けたの⁉』と驚くような、一見して絵に見えない入り口も少なからずありました。

やはり特に印象的なのは『ピーチの かくれスライダー』で、メインホール中2階、右側の扉はスターを1枚持っていなければ開かない部屋にも関わらず、そこはピーチ姫の描かれたステンドグラスが3枚飾られているだけの小部屋でした。

しかし実は右側のステンドグラスだけが奥に通じるようになっていて、そこには巨大なスライダーがあり、最後まで滑り切ると1枚、21秒以内にゴールできればさらにもう1枚のパワースターが手に入る仕掛けになっています。

ここのスターはどうやらピーチ姫いわく『クッパに見つかっていないスター』らしいですが、ということはスライダーは不思議な絵の世界ではなく、本当にステンドグラスから通じる実在するスライダー…?なのかはちょっと気になるところです。

他にも流砂やピラミッドが印象的なコース『あっちっち さばく』は、ピーチ城の地下に入り口があるのですが、こちらは一見行き止まりの石壁が入り口になっていて、初見では少し気づきにくい仕掛けになっています。

マリオが入れる絵は近づくと波打つのが特徴なので、この壁も例にもれず近づけばちゃんと揺れ、たまたま辺りを探索していたら気づいた、という方も多かったのではないかと思います。

『絵の中に別の世界がある』という意味では、なぜただの石壁が砂漠につながっているのか不思議ですが、石壁そっくりに描かれたトリックアート…みたいなものとも考えられそうです。

他にも『やみにとける どうくつ』や『ウォーター ランド』なども、地下の不気味な黒い池や、道をふさぐような水の壁など特殊な入り口だったので、絵に限らずクッパの魔力によって城のあらゆる場所に入り口が作られていたのかもしれません。

絵に入る高さで水位が変わる『みずびたシティー』

ピーチ城の螺旋階段を上り、2階の扉を開けた正面に飾られた大きな『メンボ』の絵は、飛び込むと『みずびたシティー』というコースに通じています。

『みずびたシティー』はその名の通り町全体が水浸しになっていて、まともに歩くことすらままならないコースですが、最大の特徴は各地に置かれたスイッチに触れることで水位が変わることです。

これにより町全体を水没させたり、逆に水位を下げて歩き回れるようにしたり、手に入れたいパワースターに合わせて切り替えるのが攻略の大きなポイントになっています。

そしてこのコースは絵に飛び込んだときの高さで水位が変わる、というギミックが隠されていて、例えば絵の下の方に飛び込めば町全体の水位は低く、逆に絵の上の方に飛び込めば町全体が最初から水没していることになります。

『絵の世界に入る』という『スーパーマリオ64』の特徴を活かした仕掛けで、もちろんコース内でもスイッチに触れれば水位は変えられますが、この仕組みに気づいているかどうかで攻略の難度も大幅に違ってくるハズです。

また、『みずびたシティー』はスタート地点付近のアスレチックのような『アップタウン』と、金網を通った先にある『ダウンタウン』の2つのエリアに分かれていて、それぞれにパワースターが隠されていました。

ダウンタウンに行くにも水位が重要で、そこに通じる金網は入り口がかなり高いところにあるので、あらかじめ水位を上げて金網にジャンプが届くようすればかなり行きやすくなります。

『スーパーマリオ64』では珍しく、ダウンタウンにはまるで人々が住んでいたであろう建築物が建ち並んでいて、水害に巻き込まれ人がいなくなったかのようなその様子はまさに『みずびたシティー』を体現している…かもしれません。

本作はあくまで『絵の中の世界』なので、マリオたちの住むキノコワールドとは切り離されており、どのコースも他のゲームにほとんど登場しないのが残念なところです。

時計の針で仕掛けの動きが変わる『チック タック ロック』

ピーチ城の3階に上がった正面には巨大な柱時計が設置されていて、壊れているのか針は高速で回り続けていますが、この時計の文字盤こそが『チック タック ロック』への入り口になっています。

『スーパーマリオ64』においてもかなり終盤のコースで、最終コースである『レインボー クルーズ』以上の難易度だという意見も多く、上に登っていくようなアスレチックな足場はアクションへの慣れが相当必要です。

このコースの足場は常に動いているものが多く、行く手を阻むように振り子が左右に揺れていたり、四角い足場が回転していてタイミングよく乗らなければ振り落とされてしまったり、ベルトコンベアが立ち止まることを許さなかったり…、とにかく慎重な立ち回りが操作に求められます。

しかしこのコースの難易度には秘密があって、時計に飛び込んだときの長針の位置によって仕掛けの動きが違い、例えば針が15分付近のタイミングで飛び込めば振り子やベルトコンベアなどの動きがゆっくりになります。

逆に45分頃だと仕掛けの動きが高速に、30分頃だと動きの向きや速さがランダムに…と変化があり、当然ですが仕掛けの動きが早ければそれだけ難易度の高いコースに変貌してしまいます。

そして0分ちょうどを狙って時計に飛び込むと、なんとすべての仕掛けが完全に停止していて、純粋なアスレチックとしての難しさはありながらも、かなり攻略しやすい難易度にすることが可能です。

ただしこのタイミングは意外にもシビアで、長針が0分から少し遅れただけで『15分頃にステージに入った』と認識されてしまい、あらかじめ知識がなければすべて停止した『チック タック ロック』に乗り込むのは難しかったかもしれません。

スターによっては仕掛けが動いていた方が取りやすいものもありますが、マリオのジャンプや壁キックを駆使すれば大抵の場所には行けるので、基本的には動きを止めていた方が難易度をグッと抑えられます

ちなみに『マリオパーティ3』ではこの時計をモチーフにしたミニゲーム『くるりんクロック』があったり、『マリオカート』シリーズには『チクタクロック』というコースがあったり、それだけ『スーパーマリオ64』の中でも印象深いコースだったようです。

オープンワールドではないからこそできた遊び

というわけで今回は『スーパーマリオ64』の絵に関する仕掛けを3つ紹介してみましたが、ある意味『絵から様々な世界に行ける』というコンセプトだからこそできたことであり、逆にいえばオープンワールドでは実現するのも難しい要素…なのかもしれません。

これらはゲーム内のヒントも少なく、『チック タック ロックの仕掛けが止まるなんて知ってればもっと簡単だったのに!』と後から思った方もいたと思いますが、だからこそ秘密に気づいたときの面白さも醍醐味だったように感じます。

次の3Dマリオが従来の箱庭マリオなのか、『フューリーワールド』を踏襲したオープンワールドなのか、はたまた『スーパーマリオ 3Dワールド』のようなステージクリア方式になるのか…予想も付きませんが、いずれにせよそれぞれの特徴を活かした遊びが取り入れられることは間違いないと思います。

『スーパーマリオ64』は15にも及ぶ基本コースがありましたが、容量の都合もあってかそれぞれのコースは比較的小さめなので、現代に合わせてよりスケールアップしたリメイク…なんてのも面白いかもしれません。

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