『スーパーマリオUSA』のラスボス『マムー』の出自や活躍について簡単にまとめてみた

任天堂のゲーム
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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

2023年2月9日からNintendo Switch Onlineにて『ゲームボーイ』と『ゲームボーイアドバンス』のタイトルが配信されていますが、懐かしの『スーパーマリオ』や『ゼルダの伝説』が気軽に遊べるのは嬉しいところです。

随時タイトルの追加もされていて、2023年5月26日からは『スーパーマリオアドバンス』の3作品が配信予定となっており、これだけで相当遊びこめるのではないか…?と今から楽しみにしています。

ラスボスとして立ちふさがった魔物『マムー』

そんな『スーパーマリオアドバンス』シリーズは、いずれも過去に発売されたタイトルのリメイク作で、記念すべき1作目は1992年に発売された『スーパーマリオUSA』が基になっています。

この作品は名前に『USA』と付く通り、アメリカにて『SUPER MARIO BROS. 2』として発売されたゲームの逆輸入版で、当時『敵を踏みつけても倒せないマリオ』は大きな話題になったそうです。

世界観も大きく異なり、ピーチ姫がクッパにさらわれる物語ではなく、カエルのような怪物『マムー』が夢の国『サブコン』を我が物にしてしまう…という少々異質なものでした。

しかしこのマムー、調べてみるともともとは『スーパーマリオ』が初出ではなく、かなり特殊な立ち位置のキャラクターだったので、今回は簡単に紹介してみようと思います!

スーパーマリオUSAの原作となる『夢工場ドキドキパニック』

マムーのことを語るとなれば欠かせないのが、1987年に発売されたディスクシステム専用ソフト『夢工場ドキドキパニック』に他なりません。

『夢工場ドキドキパニック』はフジテレビの開催したイベント『夢工場』のタイアップ作品として制作され、宮本茂さんを始めとした『スーパーマリオブラザーズ』のスタッフが開発を担当しています。

イベントのキャラクターであった『イマジンファミリー』の4人が主人公に選ばれており、任天堂とのタイアップを象徴して、パッケージ版にはマリオとイマジンが手を組んだイラストシールが封入されていました。

舞台は不思議な夢の国『夢宇界(ムウかい)』と呼ばれる場所で、ここに住む住民『ムウ』たちは良い夢を生み出す装置『ドリームマシン』を作り平和に暮らしていましたが、怪物『マムー』がドリームマシーンに手を加え、モンスターを生み出す機械に作り変えてしまいます。

ムウたちはマムーの大嫌いな野菜を使い退治しますが、イマジンファミリーで1番年下の双子『ピキ』と『ポキ』はその物語の描かれた絵本を誤って破き、その瞬間マムーの手が伸びて2人を絵本の世界に連れ去ってしまいました。

それに気づいた長男の『イマジン』とガールフレンドの『リーナ』、『パパ』『ママ』の4人も絵本の世界に吸い込まれ、ピキとポキを助け出し、マムーを倒すための冒険が始まります。

これがマムーの初登場作品で、特にマリオの世界とは一切関りはなく、むしろフジテレビのタイアップとして生み出されたキャラクター…ということになります。

また、今やおなじみとなった『ヘイホー』や『キャサリン』『ハックン』『サンボ』などもこの作品が初登場で、いずれもマムーによって作り出された魔物であり、説明書にも『魔夢族(マムー族)』の一員と記載されていました。

このときのマムーは単なるいたずら好きで、ドリームマシーンで怪物を生み出して困るみんなを見ては喜んでいたらしく、特別な野望を持っていたわけでもなかったようです。

キャラクターをマリオに差し替えてマムー達もマリオファミリーに

『夢工場ドキドキパニック』は日本国内で高い評価を得て、国外での展開も視野に入っていましたが、フジテレビとのタイアップは海外からすれば何の関りもないので、キャラクターをマリオに差し替え『SUPER MARIO BROS. 2』として1988年にアメリカなどで発売されました。

それからさらに4年後の1992年、日本ではすでに『スーパーマリオブラザーズ2』というタイトルの別作品が発売されていたため、『スーパーマリオUSA』に名前を改めて逆輸入されています。

敵キャラクターはオリジナルの『夢工場ドキドキパニック』と変わっておらず、引き続き『マムー』や『ヘイホー』などが登場し、日本での知名度を一躍押し上げました。

物語は『夢工場ドキドキパニック』とは少し変わっていて、マリオはある日『夢の国サブコン』にたどり着く夢を見ると、『私たちはマムーに苦しめられています。マムーを倒してサブコンを元の国に戻してください。』という助けの声を聞きます。

この夢のことをルイージやピーチ、キノピオの3人にも話し、頭をすっきりさせようとみんなでピクニックに出かけると、そこには不思議な洞穴と扉があり、恐る恐る扉を開けば夢で見たのとまったく同じ世界が広がっていました。

こちらは『夢工場ドキドキパニック』と比べると物語の詳細が省かれていますが、説明書によればやはりマムーはドリームマシーンを使ってモンスターを造り出しているらしく、ヘイホーたちも変わらずマムー族の一員とされています。

野菜嫌いなのも変わっておらず、ラスボス戦ではマムーのはき出す泡を避けながらドリームマシーンから排出される野菜をつかみ、6回口の中に投げ込むことで見事こらしめることができました。

その翌年の1993年には『スーパーマリオコレクション』にリメイク版が収録され、2001年にも『スーパーマリオアドバンス』として移植されたため、作品としても十分な知名度があります。

しかしヘイホーやキャサリンといった代表的なキャラクターが現在多くのマリオシリーズで活躍しているのに対して、ラスボスを務めたマムーは他の作品にほとんど出演しておらず、残念ながらかなり水をあけられているようです。

実はマリオ以外の作品でちらほらと出番が?

そんな『スーパーマリオ』シリーズでは活躍の機会に恵まれない『マムー』ですが、実は登場作品がまったくないわけではなく、意外なタイトルに出演していることもありました。

代表的なのが1993年にゲームボーイで発売された『ゼルダの伝説 夢をみる島』で、『夢』という共通のテーマからか地下の池に登場、オカリナを持っていれば『カエルのソウル』という曲を教えてくれます。

歌にはかなりの自信があるようですが、一人称が『オレっち』だったり、『安い仕事はおことわりだぜベイビー!』と最初に宣言したり、意外にもなかなかファンキーな性格だったようです。

画像は『ゼルダの伝説 夢をみる島DX』

歌を教えてもらうには300ルピーが必要で、イベントを終えると『巡業の旅に出ます』と看板に書かれていることから、どうやら歌を仕事にしているらしく、以前のように『いたずら好き』というイメージはあまり感じません。

このゲスト出演のきっかけは明らかではありませんが、2019年発売のリメイク版『ゼルダの伝説 夢をみる島』にも引き続き登場し、長い歴史の中で初めての3Dポリゴン化、実に『スーパーマリオコレクション』から26年ぶりの完全新規グラフィックとなりました。

少し変わったところでは2020年の任天堂リクルートパンフレットにも登場していて、『スーパーマリオUSA』出身らしくマムーは海外の役員として描かれており、当時SNSなどでも大きな話題になっていたようです。

こちらはかなり重役っぽい描かれ方をしていますが、今後もし別のタイトルに登場するとなった場合は、かつての『いたずら好き』のイメージにするのか、『夢をみる島』のファンキーな性格にするのか、はたまたパンフレットのような王様らしい雰囲気にするのか…、意外と扱いが難しいところなのかもしれません。

かの『クッパ』や『キングクルール』もたびたび一人称や性格を変えながら現在のイメージにたどり着いているので、マムーのキャラクターが明確になるのももう少し先にはなるのではないかと思います。

ちなみにマムーの海外名は『ワート』で、『どうぶつの森』のカエルの住民『サム』の海外名も『ワート Jr.』になっていますが…、果たしてなぜこのような名前になっているのかは謎に包まれています。

いつ活躍してもおかしくないキャラクターの1人

というわけで今回は『スーパーマリオUSA』のラスボス『マムー』について簡単に紹介してみましたが、登場する作品は少なくとも、確かに多くの人の印象に残っているのは間違いないと思います。

『スーパーマリオ』はここ数年でかつてのヒロインだった『ポリーン』がニュードンクシティの市長を務めるようになったり、『レッキングクルー』でライバルだった『ブラッキー(スパイク)』が映画に出演したり…、懐かしのキャラクターがいきなり注目を集めることも少なくありません

特に現在スマートフォンで配信されている『マリオカート ツアー』には『ポチ』や『キノピーチ』など意外なキャラクターまで参戦しているので、いずれマムーがレーサーになる…なんて可能性も十分あり得るかもしれません。

ともかく私も『スーパーマリオUSA』は幼い頃に触れたことのあるタイトルなので、久しぶりに『スーパーマリオアドバンス』で最後まで遊んでみたいな…と思う今日この頃です。

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