現代でリメイクした『ワンピース 夢のルフィ海賊団誕生!』をもう1度遊んでみたい

任天堂以外のゲーム
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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

こうやって日々ブログに取り上げるくらい私はゲームが大好きなのですが、マンガもそれと同じくらい好きで、特に『週刊少年ジャンプ』はかれこれ20年近く読み続けています。

最近では『アンデッドアンラック』『逃げ上手の若君』『夜桜さんちの大作戦』などのアニメ化も決定していて、個人的にハマっている『SAKAMOTO DAYS』もいつかアニメ化してほしいなぁ…と思う今日この頃です。

23年前から進化を続ける『ONE PIECE』のゲーム

そんな週刊少年ジャンプにおいて欠かせないタイトルといえば『ONE PIECE(ワンピース)』で、今やコミックスも100巻以上続く長寿タイトルになっていますが、私が読み始めたころは『リトルガーデン編』だったので、最近の展開はちょっと感慨深いものがあります。

今年で連載26年目を迎えるワンピースはマンガやアニメだけでなくゲームも数多くリリースされていて、2023年3月29日にはそんなワンピースゲームのスペシャルムービーが公開されました。

映像では2000年にワンダースワンで発売された『ワンピース めざせ海賊王!』から、2023年1月10日発売の最新作『ワンピース オデッセイ』まで駆け抜けるように紹介されていて、懐かしさを感じる方も多かったかもしれません。

そして今回の動画には含まれていなかったのですが、個人的にはゲームボーイで発売された『ワンピース 夢のルフィ海賊団誕生!』が大好きで、あらゆるキャラクターを仲間にできるシステムは近年の作品とはまた違ったワクワク感がありました。

created by Rinker
バンダイナムコエンターテインメント
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アーロンまでの対決を描いたイーストブルーの大冒険

『ワンピース 夢のルフィ海賊団誕生!』が発売されたのは2001年で、当時アニメではちょうどグランドラインに差し掛かるころであり、コミックスでいえばまだ12巻辺りの話になります。

このゲームは『東の海(イーストブルー)編』の山場『アーロン編』まで描かれていて、一味の頭領である『ノコギリのアーロン』を倒せばトゥルーエンド…という流れです。

本作はルフィの育った『フーシャ村』から始まり、基本的に原作の流れに沿って物語が展開しますが、進め方によっては一部のエピソードをスキップし『麦わらの一味』が揃わないこともあって、ある程度の周回プレイも前提になっています。

イーストブルー編は1つ1つのエピソードは短めなものの、『ゾロ』『ナミ』『ウソップ』『サンジ』が仲間になる大切な部分で、人気の高い場面はゲーム内のイベントでもしっかりと再現されています。

また、海軍基地の町『シェルズタウン』でゾロにおにぎりを届けた少女『リカ』や、『オレンジの町』でバギーに立ち向かった町長『プードル』などもグラフィックがちゃんと用意されており、かなり原作の再現度が高いのも特徴的です。

フーシャ村を根城にしていた山賊『ヒグマ』も、彼はルフィが幼少時代に『近海のヌシ』に食べられて死亡していますが、序盤で登場する『さんぞくとうりょう』の顔グラフィックとして使われていて、これもちょっとしたファンサービス…だったのかもしれません。

戦闘はかつての『ドラゴンクエスト』のようにランダムエンカウントで、フィールドを歩き回っているだけでバトルになりますが、内容はマス目を移動して攻撃するシミュレーション要素が強くなっています。

(簡易的なファイアーエムブレムやスーパーロボット大戦をイメージすると分かりやすいかもしれません)

キャラクターによって攻撃の属性や射程が違っていて、ルフィなら『ゴムゴムのピストル』によって離れた敵にも攻撃できたり、ゾロなら射程が短い代わりに高威力の必殺技が放てたり、意外にも戦略的な考え方が求められました

こちらが強くなればなるほど出てくる敵もレベルが上がるため、終盤になってもやり応えがない…ということはありませんが、意識的に戦闘を回避する手段がないので、エンカウントが少々煩わしいのが欠点かもしれません。

イーストブルーのあらゆるキャラクターを仲間にする

と、ここまでは『ワンピース 夢のルフィ海賊団誕生!』の概要について簡単に紹介しましたが、本作の最大の特徴は『ありとあらゆるキャラクターを仲間にできる』点に他なりません。

原作でルフィたちに同行した『コビー』や『ヨサク』『ジョニー』などはもちろん、あまり戦闘の描写がなかった『シュシュ』に『パティ』『カルネ』、当時ルフィと激闘を繰り広げた『キャプテン・クロ』に『バギー』まで…まさに『夢の海賊団』が結成できます。

もちろんクロやバギーなどは原作をなぞるうえで敵として登場するので、1度倒したくらいで簡単には仲間にならず、周回プレイで特別な条件を満たす必要もあります。

条件といっても複雑なものではなく、各地を巡ると『ツメみがき』や『つけっパナ』などのイベントアイテムが手に入り、対応するキャラクターに渡すことで仲間になる…という流れが基本で、すべてのキャラクターを仲間にするには相当なやり込みも必要です。

もともと生死を賭けた戦いをしていた相手がアイテム1つで簡単に仲間になるのは少々違和感もありますが…、『バギーとルフィの共闘』などはある意味物語を先取りしていたかもしれません。

仲間にしたキャラクターはもちろんバトルでも活躍してくれて、船長クラスの実力者なら基本的なステータスの高さだけでなく、バギーの『バラバラフェスティバル』、クリークの『M・H・5』など強力な必殺技が使えるのも魅力的です。

さらに仲間の組み合わせによっては合体技があって、ウソップとナミの『まきびし地獄』など原作通りのものもあれば、サンジとギンの『無敵の特攻』やクロとバギーの『キャプテンコンボ』など、このゲーム特有の技が見れるのも面白いと思います。

ちなみに本作は2002年に発売された続編『ワンピース 幻のグランドライン冒険記』と通信することで仲間を交換できて、シャンクスをこちらに連れてくるとバギーと対峙したとき特別なイベントが挿入されたり、状況に応じた細かな作り込みも見られます。

ただ、現代で2つのカートリッジを用意し通信交換をするのはそれなりにハードルが高いため、こういった要素を含めてリメイクが出たら嬉しいな…と思うところです。

今では難しいテーマだからこそ蘇ってほしい

なぜこの20年以上前に発売された古いゲームをリメイクしてほしいかというと、近年のワンピースはキャラクターの数が非常に多くなり、これだけ細かく仲間にできるキャラクターを増やせないだろうな…という思いがあります。

最近では『トラファルガー・ロー』や『錦えもん』『キャロット』などと共闘し、一時的とはいえ仲間と呼べる描写もありますが、それらの話を取り巻くサブキャラクターまでは網羅するのは難しく、ゲームになったとき名前すら出てこないことも少なくありません。

これは今や物語が壮大になっている以上仕方なく、2020年3月に発売された『海賊無双4』でも原作をなぞりながら『アラバスタ編』『ワノ国編』など特定のエピソードだけに絞られており、1から10まですべてを再現するのは簡単ではないようです。

もちろん現代のワンピースに合わせた新世界版『夢のルフィ海賊団!』も面白そうなのですが、例えば『ドレスローザ編』1つを採り上げても相当な数のキャラクターが登場していて、『ありとあらゆるキャラクターが仲間に』というコンセプトを守るには少々ハードルが高く思えます。

その点、イーストブルーに限定して物語を切り出すのはボリュームとしてちょうどよく、実際にややマイナーなサブキャラクターまで仲間にできたため、当時の規模感だからこそ実現できたゲームシステムなのかもしれません。

また、1つ1つのエピソードは短めでも周回プレイをすることで新しい発見があるよう工夫されており、戦闘面のテンポの悪ささえ改善されれば、現代でも十分楽しめるタイトルだと思います。

一方で現代にリメイクする欠点とすれば、まず当然ですがグランドラインのエピソードが含まれていないので、『チョッパー』『ロビン』『フランキー』『ブルック』『ジンベエ』たちが登場せず、原作ファンには物足りなく感じる可能性が高そうです。

2008年に公開された劇場版『ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー』では、チョッパーが仲間になる『ドラム島』のエピソードを映画化したものですが、『すでに麦わらの一味が揃っていたら』というifストーリーで、本来まだ仲間になっていないロビンとフランキーも登場しました。

もしイーストブルーの話を再び描くのであれば、過去のエピソードをそのまま持ってくるのではなく、一種のパラレルワールドとして扱ったり、ルフィの記憶を冒険するような形にしたり、演出に工夫が必要になるのかもしれません。

強敵が仲間になる物語にワクワクした幼少期

というわけで今回は2001年にゲームボーイで発売された『ワンピース 夢のルフィ海賊団誕生!』をもう1度現代で遊びたい!と書いてみましたが、『クロ』や『クリーク』といった強敵たちが仲間になるゲームは当時他になく、とてもワクワクしながら遊んでいたのを覚えています。

やや冗長な戦闘システム、キャラクターによる強さの格差など多少の不満はありながらも、原作にはない組み合わせで合体技が放てたり、サブキャラクターにスポットを当てたエピソードが遊べたり、十分面白さの詰まったタイトルでした。

結局このシリーズは続編の『ワンピース 幻のグランドライン冒険記』で止まってしまい、未だに2作品しかリリースされていませんが…、またこういったコンセプトのゲームも出てほしいところです。

まだスベスベの実を食べる前のアルビダや、ガープの元で特訓する前のコビーなどを仲間にできる貴重な作品なので、実機を揃えるのは少し大変ですが…今でこそ遊んでみると新しい発見がありそうです。

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バンダイナムコエンターテインメント
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