【レビュー/感想】『スーパーマリオランド2』は小さな画面にマリオらしさが詰まっていた

ゲームレビュー
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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

2023年2月9日からNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)で『ゲームボーイ』と『ゲームボーイアドバンス』のタイトルが遊べるようになり、今後どのようなゲームが追加されるのかも気になる今日この頃です。

私もこれを機に初代『星のカービィ』を初めて遊んだのですが、なかなか遊ぶきっかけのなかった昔のゲームを気軽に遊べるのはとてもありがたいと思います。

今やおなじみのワリオが初登場した『スーパーマリオランド2』

Nintendo Switch Onlineでは2023年3月10日時点で9本のゲームボーイのタイトルが配信されていて、『ゼルダの伝説 夢をみる島DX』や『メトロイドII RETURN OF SAMUS』などおなじみのシリーズもあり、これだけでも相当なラインナップです。

そして任天堂といえば『スーパーマリオ』シリーズは欠かせませんが、現在『スーパーマリオランド2 6つの金貨』が遊べるようになっていて、こちらも当時から高い評価を得ている名作でした。

…が、私は初代『スーパーマリオランド』と『スーパーマリオランド3 ワリオランド』は当時遊んでいたものの、このスーパーマリオランド2は遊んだことがなかったので、これを機に初めて挑戦してみました。

(配信もしていました)

実際に触れてみると、初代スーパーマリオランドと比べて『マリオらしさ』が大幅にパワーアップされていて面白かったので、今回は簡単にレビューを書いてみようと思います!

バラエティ豊かなステージとマリオ定番のアクション

『スーパーマリオランド2 6つの金貨』は前作『スーパーマリオランド』と話がつながっていて、前作でデイジー姫を助け出すためサラサ・ランドへ赴いたマリオでしたが、その留守を狙ってワリオがマリオランドのマリオ城を乗っ取ってしまいました。

これがワリオの初登場作品で、『俺だよ、ワリオだよ』という有名なセリフもこのゲームのCMから使われています。

そもそもマリオランドがどのような場所なのか、マリオ城は誰が作ったものなのか…などは後の作品でも語られないので意外と謎の多い作品ですが、城の奪還とワリオの手下にされてしまった住民の救出を目的にマリオは再び冒険に旅立ちます。

本作はスーパーマリオシリーズでもおなじみの2Dアクションゲームで、ダッシュやジャンプを駆使して敵を倒しながらステージクリアを目指すものになっています。

これまでのマリオ作品はある程度ステージの順番が決まっていましたが、本作は6つに分かれたゾーンを自由に移動できて、どこから攻略するかも好きに選べるのが特徴です。

幽霊や妖怪などハロウィンをモチーフにしたような『パンプキンゾーン』や、巨大な樹木をベースした『ツリーゾーン』など個性も強く、飽きの来ないような工夫も多く見られます。

中でも常にふわふわしたジャンプになってしまう『スペースゾーン』、水中での操作が主になる『タートルゾーン』は他とは違った遊び心地で、独特な操作感から来るほどよい難易度もやり応えがありました。

マリオのアクションは『スーパーマリオワールド』をベースにしていて、他のマリオ作品を遊んだことがあれば特に戸惑うことなくこのゲームも遊べるのではないかと思います。

パワーアップアイテムによる変身はおなじみの『ファイアマリオ』に加えて『バニーマリオ』が存在し、こちらは長い耳を振るわせることで落下をゆっくりにし、空中での移動を助けてくれます。

もともとゲーム全体の難易度もそこまでは高くなく、バニーマリオのおかげでより攻略もしやすくなっているので、アクションに自信がない方でも安心してプレイできます。

ただ、ラストステージに当たる『マリオ城』はワリオに改造されてしまった影響か他のステージと比べて異様に難易度が高く、そこだけは何度かやり直す覚悟も必要になるかもしれません。

実はゲーム開始時のセーブファイル選択画面でセレクトボタンを押すとマリオがチビマリオになり、イージーモードでゲームを始められるので、どうしてもクリアが難しい場合はこちらを選択するのも1つの手です。

前作と比べて大幅にパワーアップしたグラフィック

ゲームボーイは他のゲーム機と比べると画面が小さいため、キャラクターなども小さくなりがちで、前作に当たる『スーパーマリオランド』は敵キャラクターも相当小さく表示されていました。

その小ささあってか『クリボー』も『チビボー』という名前での登場で、あまりの小ささで踏みつけようとしてぶつかってしまうことも少なくありません。

しかし本作はそれぞれのキャラクターがかなり大きく描かれていて、変身したマリオの姿や敵キャラクターの攻撃なども見やすく、アクションゲームとしてのストレスがかなり少なくなっているように感じました。

ゾーンの雰囲気に合わせて背景やブロックも描き込まれているので、ゲームボーイでありながら『スーパーマリオらしさ』を十分に楽しめるクオリティです。

一方キャラクターが大きくなったことで突然画面に表示された敵にぶつかりやすい…というデメリットもありますが、全体的なゲームスピードは比較的ゆったりしているので、どちらかといえばトゲのような障害物の方が避けるのが難しいかもしれません。

もともとゲームボーイはモノクロで色がなく、他作品と違いファイアマリオを色で差別化するのが難しいのもあって、頭に羽飾りを付けたファイアマリオが見られるのは本作限定の貴重なポイントです。

本作はクッパ軍団ではなくワリオに操られたマリオランドの住民が敵として登場するので、クリボーやテレサなどを除けばあまり見たことのないキャラクターも多く、他のシリーズとは違った新鮮さが味わえると思います。

音楽も本作独自のものが多数あり、地上面やマリオゾーンのBGMは特に人気が高いほか、スターを取ったときの無敵のテーマすら他とはまったく違う楽曲が使われているのも意外なところです。

調べると作曲は後に『ヨッシーストーリー』や『どうぶつの森』でおなじみの戸高一生さんが担当していて、言われてみればアクションゲームでありながらどこかほのぼのしたような雰囲気を感じる…かもしれません。

ゲームボーイの容量でしっかりやり込めるゲームバランス

本作はゲームボーイで発売されている以上、そこまで大容量のゲーム…というわけではありませんが、それでもスーパーマリオらしいやり込み要素は数多く用意されています。

前作では12個しかなかったステージも30個以上にまで増えていて、さらにゾーンによっては隠しステージもあるため、隅々まで探索するだけでも長く楽しめます。

とりあえずエンディングを目指すだけであれば2~3時間程度でたどり着けると思いますが、完全にすべてのステージを遊ぼうと思うともう少しやり込む必要はあるかもしれません。

今作は6つのゾーンを巡ってボスを倒し、すべての金貨を集めて最終的にはマリオ城を乗っ取ったワリオを倒せばゲームクリアになります。

しかし、もしゲームオーバーになってしまった場合は集めた金貨をすべて失ってしまうので、もう1度ボスを倒し直さなければなりません。

一見これはかなり面倒な要素…に感じますが、好きなゾーンから遊べて1UPもしやすいためゲームオーバーにはなりにくく、むしろゲームオーバーになればボス戦をもう1度楽しめる…というポジティブな捉え方もできると思います。

また、今回はコインを100枚集めても1UPはせずにそのまま増え続けて、貯まったコインを使ってカジノでボーナスゲームに挑戦でき、運が良ければ様々なアイテムを入手できます。

最初にコインを何枚支払うかによって景品も変化しますが、最大枚数である999枚を支払うと景品もかなり豪華になって、運が良ければ99UPの可能性すらあるので、これを狙ってコインを集めるのも面白いかもしれません。

全体的にコンパクトなボリュームでありながらやり込める要素は多く、携帯ゲーム機らしく好きなときに始められて好きなときにやめられる手軽さは、現代でこそ多くの方に遊びやすいのではないかと思います。

ちょっと地味だけど間違いなく面白いマリオ作品

というわけで今回はNintendo Switch Onlineに追加されたのをきっかけに遊んだ『スーパーマリオランド2 6つの金貨』について、簡単にレビューを書いてみました。

ゲームボーイの小さな画面でありながら間違いなく『スーパーマリオ』の面白さがしっかりと詰まっていて、見やすい画面と緩やかなゲームスピードからアクションゲーム初心者でも安心して始められます。

『スーパーマリオブラザーズ』や『スーパーマリオワールド』などに比べるとやや地味な印象の本作ではありますが、それでも全世界で1000万本以上を売り上げた大ヒット作で、この機会に触れてみて損はありません。

私も実はまだすべての隠しステージを見つけられてはいないので、また空いた時間に怪しいところを少しずつ探索できたらな…なんて思う今日この頃です。

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