【感想 / レビュー】スイッチの『遊戯王 LotD:LE』は好きな人ほど違和感がある?

どうもみう太です(ΦωΦ)

私はゲームとマンガが大好きなのですが、アニメは存外あまり見ていなくて、いわゆる『今期の春アニメ』など言われてもさっぱり付いていけませんでした。

が、2ヶ月ほど前から月額400円でアニメが見放題になる『dアニメ』に入会しまして、大好きな『週刊少年ジャンプ』系のアニメも色々と見れるようになり、今では作業のお供として常に何かしら再生しています。

『幽遊白書』や『るろうに剣心』といった懐かしのタイトルから、現在連載している『鬼滅の刃』や『僕たちは勉強ができない』まで配信されていて、(なんかステマみたいだけど)これならDVDを借りるより全然お得な気分です。

私、ジャンプを1999年から未だに毎週読んでいるので、『BLEACH』も『銀魂』も本誌で1話から全部読んでたんですよね、懐かしいです…。

15年ぶりにデュエリストに

そんなdアニメで配信されているアニメの中でも、特に『遊戯王 デュエルモンスターズ』が近頃お気に入りで、私も15年前に友達と遊戯王で遊んでたなぁ…と思いを馳せていたら、2019年4月25日にNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)にて『遊戯王デュエルモンスターズ レガシー・オブ・ザ・デュエリスト:リンク・エボリューション』が発売される事を知り、15年ぶりにデュエリストとしてバトルシティに舞い戻ってみました。

(タイトルが長いので以下『遊戯王 LotD:LE』と書きます)

私が遊んでいた頃は魔法、罠、融合、儀式とモンスターカードを如何に組み合わせるかのゲームでしたが、この15年の間でルールがかなり改定されたようで、『シンクロ』『エクシーズ』『ペンデュラム』『リンク』などなど…、聞き覚えのない単語がいくつも並んでいて少し不安ではありました。

しかし、せっかくなら最新のカードが収録されたものを遊びたいですし、古いカードが逆に今活躍している事もあると聞いたので、思い切って配信日に即日購入してみました。

今回はそんな最新作、『遊戯王 LotD:LE』の簡単な感想とレビューを書いてみようと思います(ΦωΦ)!


収録カード9000枚、集めるカード27000枚

遊戯王のカードシミュレーションゲームはこれまでもいくつか発売されていましたが、今作は2018年8月に発売した『遊戯王OCG デッキビルドパック ヒドゥン・サモナーズ』までの、およそ9000枚のカードが収録されていると書かれて『いました』。

しかし、『遊戯王OCG』は日本で発売されている遊戯王カードの事を指すのですが、実は今回の『遊戯王 LotD:LE』は海外で発売されている『Yu-Gi-Oh! TCG』が基準になっていて、発売の2日前にTwitterで明らかになった事から批判が集まり、現在は『誤表記』としてお詫びが公式サイトにも掲載されています。

 

 

OCGとTCGでそんなに違いがあるのかと最初は思ったのですが、日本でしか発売されていないカードは収録されていないのでカードプールが違い、それに伴って禁止カードや制限カードも違うので、自分の愛用していたデッキがこのゲームでは組めない、という事が少なくないそうです。

ただ、私は15年前に発売されていた1500枚程度のカードしか知らないので、どのカードが収録されていないのか、どのカードが今の環境で有効なのかも分からず…、個人的にはそこまで影響はありませんでした。

なにせ現実世界で9000枚ものカードを集めるのは容易ではありませんが、ゲームであれば珍しいカードや絶版となった古いカードも手に入れやすく、様々なテーマのデッキを組んで試す事が可能です。

とはいえ、ゲーム内で最初から持っているカードは150種類ほどであり、残りの8850種類を手に入れるにはデュエル後に貰える『デュエルポイント』でパックを買うのですが、狙ったカードを引き当てるのは少し難しいかもしれません。

このゲームのカードパックは実在したものではなく、『遊戯パック』『海馬パック』のように、原作のキャラクターをモチーフにしたオリジナルのカードパックが用意されています。

1つのパックで8枚のカードが手に入るのですが、それぞれパックのキャラクターにちなんだカードが封入されていて、例えば遊戯のパックを買えば『ブラック・マジシャン』や『カオス・ソルジャー』に関連したカードが、城之内のパックを買えば『レッドアイズ・ブラックドラゴン』や『儀式モンスター』に関連したカードが出やすいので、1つのパックを買い続けるだけでもある程度まとまったデッキが構築できるようになっています。

しかし、1つのパックに封入されているカードの種類はなんと314種類もあり、欲しいカードを引く確率は単純計算で8/314、約1/40と極端に低く、作りたいデッキに必要なカードが思ったように集まらない事も少なくありません。

また、デッキに入れられる同じカードは3枚までなのでシステム的には問題ないのかもしれませんが、手に入れた4枚目以降のカードは自動的に破棄されてしまうので、例えば誰かとトレードに使用したり、ショップに売却してデュエルポイントに還元したりなどは不可能です。

これではせっかく貯めたデュエルポイントが無駄になってしまいますので、何かしらもう少し持っていないカードを優先的に手に入れる手段があれば嬉しいところです。

デュエルはシンプル、テンポはちょっと悪いかも

15年ぶりの遊戯王はルールも変わっており心配でしたが、『遊戯王 LotD:LE』にはチュートリアルモードも用意されているので、『リンク』や『ペンデュラム』なども実戦形式で基本から学ぶ事ができました。

また、最初から『ベーシック』『融合』『シンクロ』『エクシーズ』『ペンデュラム』をテーマにした5つのデッキが構築されていますので、それを実際に使ってみればコツも掴みやすいかと思います。

デュエル画面は比較的シンプルで淡々と進行していきますが、原作で活躍した一部のモンスターは召喚した際に特別なムービーが挿入され、演出に一役買っています。

ただ、モンスターのグラフィックには割と差があるようで、『ブルーアイズ・ホワイトドラゴン』や『炎の剣士』といったモンスターは格好いいのですが、遊戯王シリーズでも屈指の人気を誇る『ブラック・マジシャン・ガール』はどこか顔のパーツのバランスが悪く、正直なところあまり可愛く見えません…。

また、召喚するたびに挿入されるムービーはスキップ出来ない上に、手札から召喚する時はもちろん、『死者蘇生』などで墓地から特殊召喚する時も毎回再生されるので、少し鬱陶しく感じる人もいるかもしれません。

今や多種多様な効果を持ったモンスターや魔法カードが存在するので、実際のカードで遊ぶ時は解釈を間違えてしまう事もあり得ますが、ゲームではすべてコンピューターが効果の処理をしてくれるので間違える事もなく、正しいルールにのっとってフェアに楽しむ事ができます。

しかし、これはシステム的に仕方ないかもしれませんが、例えば常時発動できる罠カード『六芒星の呪縛』や、『サイクロン』『突進』のような即効魔法が手札にある時は、相手のスタンバイフェイズ、ドローフェイズ、バトルフェイズ、ダメージステップ…、すべてのタイミングで『カードを使いますか?』というウィンドウが表示され、少し煩わしさを感じます。

事前にBボタンを押し続けていればウィンドウの表示をスキップできるのですが、これに慣れ過ぎてBボタンを常に押していると、逆に相手がモンスターを召喚した時など使いたいタイミングでウィンドウをスキップしてしまったり、罠カードの発動には少し慣れが必要なようです。

デュエルのテンポは全体的にちょっと悪いようで、カードを手札から出すちょっとした演出も積み重なればそれなりの時間になりますし、また、ターン数や場のカードが増えてくると相手の思考時間も長くなるので、例えば相手のデッキ切れを狙うような持久戦のデッキは決着までかなり時間がかかります。

私はまだ知らないカードの数が多いので、ゆっくりしたテンポだとむしろカードを確認しながら遊べるのですが、歴戦のデュエリストであるほどテンポの遅さが気になってくると思います。


原作のデュエルを追体験できる…?

『遊戯王 LotD:LE』にはストーリーモードが用意されていて、アニメ『遊戯王 デュエルモンスターズ』から『遊戯王 VRAINS』までの6作品が収録されており、それぞれのストーリーを追体験する事ができます。

ストーリーモードでは原作に沿って様々なデュエルが用意されており、クリアする事で相手のデッキに入っていたレアカードが貰えたり、購入できるカードパックの種類が増えたりと様々なメリットもあります。

デュエルは自分の組んだオリジナルデッキを使う事もできますが、原作を再現したデッキもあらかじめ用意されているので、アニメが好きだった方はこちらを選んだ方がより楽しめるかもしれません。

しかし、この原作を再現したデッキが少し粗削りで、確かに原作を意識してはいるのですが、モンスターと魔法のバランスが悪いデッキな事もあり、むしろ使い勝手が良いデッキの方が少ないような気もします。

例えば、遊戯と言えば切り札はブラック・マジシャンですが、どうしても使わせたいのかブラック・マジシャンが普通にデッキに3枚入っていたり、融合させるために『暗黒騎士ガイア』『カース・オブ・ドラゴン』『デーモンの召喚』『レッドアイズ・ブラックドラゴン』『融合』が1つのデッキに3枚ずつ入っていたり…、下級モンスターの割合が少なく手札事故の確率もかなり高いと思います。

何よりバトル・シティ編の終盤における遊戯や海馬のデッキでは、本来1枚しか存在しないハズの『オシリスの天空竜』『オベリスクの巨神兵』が3枚入っており、これは流石に『原作を再現している』と言えるかは疑問です。

他にも『城之内 vs インセクター羽蛾』では、羽蛾は永続罠カード『DNA改造手術』でフィールドのモンスターをすべて昆虫族に変更し、更に永続魔法『虫除けバリアー』で攻撃を封じるコンボを使ってくるのですが、対して城之内のデッキには魔法や罠を除去するカードが1枚もなく、ほぼ手詰まりになってしまいます。

頼みの綱はトラップを無効化できる『人造人間-サイコショッカー』なのですが、こちらは逆に原作を再現してデッキに1枚しか入っておらず、それ以外では羽蛾の使った魔法カード『サイクロン』を『墓荒らし』でこちらの手札に加え、2000のライフポイントを払って使うしかありません。

なお、私は『墓荒らし』で相手の『虫除けバリアー』を奪って、お互いに『虫除けバリアー』を使った結果、『DNA改造手術』を無効化できるサイコショッカーを引くまでのおよそ20ターンの間、何もゲームが進まない地獄をみました(ΦωΦ)

また、原作のデッキの再現が難しい場合は多少の脚色もあるのですが、遊戯のデッキは原作通り『エルフの剣士』や『グレムリン』が主力なのに対し、相手の孔雀舞のデッキには当時まだ存在しない『ハーピィ・チャネラー』や『ハーピィ・ダンサー』などが入っていて、かなりまとまりのある強力なデッキになっています。

確かに原作では遊戯に『ハーピィ・レディ以外のモンスターは入っていない』と見破られており、その通りのデッキではとても戦えませんが、逆にこちらのデッキはレベル4でありながら攻撃力1900の『ハーピィ・クイーン』も入っており、最初のターンに出されると何かしら魔法カードを使わなければ打開すら困難です。

原作でも1回のデュエルで40枚すべてのカードが登場する訳ではないので、完全にデッキを再現するのは確かに不可能ですが、それでもある程度は当時収録されていたカードで構築して欲しかったかな…と思います。

あくまで『デュエル』がメイン

遊戯王の各アニメを再現しているので、登場するデュエリストの人数も140人以上に及び、シングルプレイでも様々なデッキと対戦する事ができます。

(何故かエスパー絽場はいないけど)

残念ながらボイスなどは入っていませんが、私が15年前に遊んでいたGBAの頃はカード収録数1200枚かつボイス無しで5,000円だったので、今作の9000枚収録で3,000円であれば、特に不満はありません。

また、昔の遊戯王のゲームはより原作を意識したのか本来のルールと違う事もあり、例えば『融合』のカードがなくてもモンスターとモンスターを重ねれば勝手に融合されたり、攻撃力や守備力が1400以上であればレベル5のモンスターとして扱われたりもしたので、海外のTCG準拠とはいえ、実際のカードゲームと同じルールの本作は貴重な存在だと思います。

先ほど書いたように用意されたキャラクターのデッキは少し大味ですが、対戦できるデッキの数はシングルプレイでもかなりの数で、更にデュエルに勝つとそのデッキレシピも手に入るので、改造してより原作に近い戦い方を目指してみたり、より実践的な構築にしてみるのも面白いと思います。

私は知識が足りないのでまだ遊んでいないのですが、ニンテンドースイッチのオンラインサービスに加入していればオンライン対戦も可能で、全国のデュエリストとデュエルを楽しむ事ができます。

しかし少し調べたところ、まだ必要なカードが集まりきっていないプレイヤーが多いようなので、もう少し時間が経ってからの方が意外と対戦相手は見つかりやすいかもしれません。

ストーリーモード以外にも、バトルパックを購入してそこから即席でデッキを組み立てる『シールドプレイ』や『ドラフトプレイ』などが遊べますが、例えばデュエル中に挿入されるムービーを再生したり、モンスターのモデルを鑑賞できるようなギャラリーモードなどはなく、オプションも音量調整とダイアログの自動スキップの設定だけで、あくまでデュエルを楽しむゲームに特化しています。

持てるデッキの数は32個で、9000枚のカードプールから考えるとこれも少々物足りなく、人によってはすぐに埋まってしまいそうです。


初心者には十分、上級者ほど戸惑う…?

そんなわけで、発売直前になって一騒動あった『遊戯王 LotD:LE』ですが、個人的には久しぶりに遊戯王に触って新しいルールが分かりましたし、デュエルも普通に楽しめたので、3,000円であれば特に損はしていないかなと思います。

ただ、これはやっぱり私が15年のブランクがあるからであって、海外基準のカードプールでは使いたいカードが使えなかったり、好きなキャラクターのデッキが原作からかけ離れていたりと、これまで遊戯王を長年続けてきたファンである人ほど違和感があるかもしれません。

逆に私のように遊戯王を途中で辞めてしまった人や、これから実際にカードを買い集めて遊ぶには敷居が高い…という人には、ルールを覚えながら色々なカードを使える本作は入り口として十分だと思います。

あとはカードがもう少し集まりやすいと色々なデッキを組めるのですが…、何かしらアップデートなどで緩和されると嬉しいところです。

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